「火竜と猿と牛」
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ーシィの言葉を代弁してくれるようだ。
「何しに来たんだよ」
「ま、まあ‥極寒ですしね‥」
「「マカオさんはこんな場所に何の仕事をしに来たのよ」と申しております」
「あら、知らなかったのですか?」
「凶悪モンスターバルカンの討伐だ」
「「あたし帰りたい」と申しております」
「はいどうぞと申しております」
慣れたナツもホロロギウム口調でそう返した。
「マカオー! いるかー!!」
「聞こえたら返事をしてくださーい!!」
呼びかけてみるが聞こえるのは吹雪の音だけでマカオの声は一切聞こえない。
その時、ナツとコハクに一体のバルカンが落ちてきた。それを瞬時に避け戦闘態勢に入る。
「こんな時にバルカンが‥!」
一瞬コハクを見たバルカンだが首に付けていたチョーカーを見た途端怯えだす。
きっと過去にボコられた事でもあるのだろう。
だがすぐさまホロロギウムの中に入っているルーシィを見つけ、ホロロギウムごと持ち去った。
「女だ」
「しゃべれんのか」
「一応私も女なんですけどね‥」
「「てか助けなさいよー!」と申しております」
バルカンに連れ去られたルーシィ。涙目になりながら外の様子を窺う。
「「何でこんな事になってるわけ? なにこの猿‥テンション高いし」と申されましても‥」
近付いて来たバルカンにじーっと見つめられ、ルーシィの背に寒気が走る。
そんな中、ホロロギウムが星霊界へ帰ってしまいルーシィは一人だけの状態となった。
「え!? ちょっと!! ホロロギウム消えないでよ!」
「時間です。ごきげんよう〜」
「延長よ延長!!」
丸腰のルーシィにバルカンが徐々に迫ってくる。
「サルー!!」
「ちょっと待ったぁ!!」
遠くからナツとコハクの声が響き、声のする方を見てみると二人が勢いよく洞窟を走っていた。
「マカオはどこだー!!」
「ルーシィ大丈夫ですかー?」
だがナツが足を滑らし、折角の登場がパーになった。
「あらら‥」
「ナツ! コハク! ってかっこ悪!? 普通に登場出来ないのかしら‥」
ルーシィとコハクは呆れながらもナツの元へ走った。
「おいサル!マカオはどこだ!」
「言葉解るんだろ。マカオだよ、人間の男だ!」
「男?」
「そうだ! どこに隠した!」
「うわ、隠したって決め付けてるし」
「バルカンが隠したって言いたいのねナツは」
するとバルカンがナツに向かって手招きをした。それを見たナツは洞窟の外へ顔お出した途端、バルカンに突き落とされてしまった。
「サルー!!!」
「ナツー!!」
「ちょ‥ナツ!?」
「男いらん女好き! ウホッ!」
「イヤだ‥死んでないわよね!? ナツ‥」
ルーシィは肩に掛けていた布団を剥ぎ取
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