「火竜と猿と牛」
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の目の前に立つと、どんどん身長や体格が小さくなっていった。
「えええええ!!?」
そのギャップに驚いたルーシィは目を見開く。
「よろしくネ!」
「ちっさ! ていうかマスターって‥」
「そう。この方が妖精の尻尾のマスター、マカロフさんよ」
マカロフはくるくると回転しながら二階の手柵に上がろうとしたが失敗し、
頭に直撃するも何とか手柵に立った。
「コホン‥まーたやってくれたのう、貴様等。見よ評議会から送られて来た文書の量を。
ぜーんぶ苦情ばかりじゃ」
大きい束になった紙を皆に見せつけるマカロフ。
「わしは評議員に怒られてばかりじゃぞ‥!」
ギルドの人達は曇った表情を見せる。
だがマカロフは文書を火で燃やし下へ放り投げた。そしてその火をナツが食べた。
「だが‥評議員などクソくらえじゃー!!
よいか! 理を超える力は、全て理の中より生まれる。魔法は奇跡の力などでは無い。
我々のうちにある気の流れと、そして自然界に流れる気の波長が合わさり、初めて具現化されるのじゃ。
それは精神力と集中力を使う。いや己が魂全てを注ぎ込む事が魔法なのじゃ。
上から覗いている目ん玉、気にしてたら魔導は進めん! 評議員のバカ共を怖れるな。
自分の信じた道を進めい!! それが妖精の尻尾の魔導士じゃ!!」
マカロフが叫んだ言葉は一つ一つ心に突き刺さり、全員が笑顔になっていく。
右手の人差し指と親指を立て、手を挙げるポーズを見せる合図が広がった――。
妖精の尻尾の一員となったルーシィは、ミラに右手の甲にピンクの紋章を入れてもらい上機嫌だ。
「はい、これで貴方も妖精の尻尾の一員よ!」
「うわぁ!! ナツー! コハクー! 見て見て! 妖精の尻尾のマーク入れてもらっちゃったぁ!!」
「まあ!! 良かったですねー!」
「あっそう。良かったなルイージ」
一緒に喜ぶコハクとは対照的にナツはぽけーっと数々の依頼が貼ってある依頼板|《リクエストボード》を見ている。
「ルーシィよ!」
「報酬の良いやつにしようね!」
「‥おお!! 盗賊退治で16万J!」
ナツは依頼を決めたらしいが、カウンターで酒を飲んでいるマスターに喋り掛ける男の子の声が聞こえた。
「‥父ちゃんは帰って来ないの?」
「ん? くどいぞロメオ。魔導士の息子なら親父を信じて大人しく家で待っておれ!」
「だって三日で戻るって言ったのにもう一週間も帰って来ないんだよ!」
「確かハコベ山の仕事じゃったなぁ」
「そんなに遠くないじゃないか! 探しに行ってくれよ!」
だがマスターはロメオを一喝する。
「貴様の親父は魔導士じゃろ! 自分のケツも拭けねえ魔導士なんぞこのギルドにはおらんのじゃ。
帰ってミルクでも飲んでおれぇー!!」
「
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