「火竜と猿と牛」
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語れ!」
だがナツとグレイに「邪魔だ!」と言われ投げ飛ばされてしまう。
「やだやだ、騒々しいね‥」
甘いマスクの持ち主、ロキが女性を抱いている。大の女好きだ。
因みに彼氏にしたい魔導士上位ランカーらしい。
だがそんな時、不運にも額にガラスが勢いよく当たり結局は喧嘩へ参加してしまう。
「やっぱり喧嘩となると少し騒々しいですね」
「‥まともな人が一人もいないじゃない」
呆れかえったルーシィに近付く人影が一つ。
「あら、新人さん?」
優しい声に気付き振り返ってみると、ピンクのドレスを着た銀髪の女性が笑顔で立っていた。
「ミラジェーン! 本物ー!」
興奮したようにルーシィはポッと顔を赤くさせた。
この女、ミラジェーン。雑誌、週刊ソーサラーの顔ともいえる魔導士。
現在は妖精の尻尾の従業員を務めている。
「コハクおかえり。これお財布」
ミラから渡された水色の財布を涙ながらに受け取るコハク。
「ありがとうございますー!! 無くなったかと思ったぁ‥」
「あれ‥止めなくて良いんですかぁ‥?」
「いつもの事だから‥放っておけば良いのよ」
「そうですよー。体力の無駄ですし」
「それに‥」
ミラが何か言い掛けてたが、喧嘩で吹っ飛ばされた人がミラに勢いよくぶつかる。
「ギャー!?」
「あらら‥」
「楽しいでしょ‥?」
「少しどころじゃないわこれ‥。大騒ぎねぇ」
そしてルーシィにグレイがぶつかりパンツを要求し、ルーシィをロキが抱きかかえそれをエルフマンが投げ飛ばし、ナツに蹴り飛ばされると言う始末。
「落ち着いて酒も飲めないじゃないの」
若干イラついているカナは一枚のカードを掲げている。
「あんた等いい加減にしなさいよ!」
「あったま来た‥!」
「困った奴等だ‥」
「かかって来い!」
其々もカナと同じく魔法を使う準備をしており、それを見たコハクは焦り声を荒げた。
「ま、魔法!? ちょっと!! 皆さん止めて下さい‥!!」
魔法が発動される、コハクがそう思った時巨体の男が出てきた。
「止めんかバカタレめー!!」
だがその一言だけでギルド全員の動作がピタッと止まった。騒がしかったのが一転し急に辺りがしーんと静かになる。
「あら、いらしたんですか。マスター」
「マスターが止めてくれて良かったです。一時はどうなるかと‥」
二人の"マスター"の言葉に反応するルーシィは冷や汗をダラダラと流し震える。
「だーはっはっはっ!! 皆してビビりやがって! この勝負は俺のか‥ぴっ」
一瞬でナツが踏み潰されたのだ。「勝ち」が「かぴっ」となりコハクが飲んでたジュースを吹き出した。
「うむ‥? 新入りかねぇ?」
「はぃ!!」
ルーシィに気が付いたのか、ルーシィ
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