暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
一の刻・少年期編
第八話「来ない春とイタズラ妖精」
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っと見つけたわ。ねえ、あなたの名前は?》
「僕?僕の名前はリュカだよ、この子達はスラリンにピエール、そしてリンクス。僕の大切な友達だよ」
《魔物と友達になれるの?凄いわ、あなたなら間違い無さそう》
「何が?」
《此処じゃゆっくりお話しが出来そうにないわね。たしかこの村には地下室がある家があった筈》
「それ、僕の家だよ」
《ならちょうどいいわ、そこで待っていてちょうだい。詳しい話は其処でするから》
「分かった。マスター、僕帰るね」
「ああ、ごめんなリュカくん。お酒は見つかったら家に届けるからそう伝えておいておくれ」
「うん、じゃあまたねーー」
リュカが家に帰ろうと教会の前を通りかかるとシスターが何やら赤い顔をして話しかけて来る。
「リュカくん、先ほどこの前で男の人と話をされてましたが一体あの方はどなたですか?」
「さあ?僕も見た事ないお兄ちゃんだったから誰かは分からないよ」
「それは残念ですね。お話がしたかったんですが何処に行かれたのでしょう?」
シスターと別れて家に着くとサンチョにお酒が見つからないでいると伝えた。
「そうですか、本当に最近は妙な事が続きますね。でも幸いに先ほど旦那様にお客様が来て、滅多に手に入らないルラフェンの地酒を持って来て下さったので旦那様も大層喜んでいましたよ。マスターには後で然程急がないと私が伝えておきましょう」
「そのお客さんってまだいるの?」
「いえ、坊っちゃまが帰って来る少し前にお帰りになりました。でもどうかしたのでしょうかね、凄く寂しそうで哀しそうな顔をしてらっしゃいました」
そんなサンチョの言葉を聞きながらスラリンはさっき出会った青年の事を思い返していた。
(もしかしてさっきのあの人なのかな?あの人の目も凄く寂しそうで哀しそうだった。誰なんだろう?)
「サンチョ、僕ちょっと地下室にいるね」
「地下室ですか?寒いですから風邪を引かない様に気を付けて下さいね」
「大丈夫、リンクスを抱いていれば暖かいから」
リュカはリンクスを抱き抱えるとスリスリと頬擦りをする。
リンクスは行き成りの事に少し驚いたが、それでも嬉しそうに自分もリュカに頬擦りをし返す。
地下室に降りると何時の間に先回りしたのか既にベラがリュカ達を待っていた。
「あれ?随分早いんだね」
「えっへん、これ位の事朝飯前よ。じゃあリュカ、これから妖精界に来てちょうだい。詳しい話は其処でするから」
「でも、かってに何処かに行くと父さんに怒られちゃうよ」
「その心配なら要らないわよ。〜@*#$+〜」
ベラが妖精の言葉なのか、聞き慣れない呪文を唱えると何処からともなく光の階段が降りて来た。
「この“妖精の道”を通れば人間界と妖精界の時間の差は無くなるの。つまり妖精界で
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