2部分:第二章
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第二章
「死んだのか?」
「病気か?」
「粛清されたのか?」
「一体どうなったんだ?」
本当にどうなったのかだ。心配する言葉さえ出てしまっていた。それでどうなったのか話題になっていた。
「あんな国だからな」
「将軍様の機嫌損ねたらそれで終わりだからな」
「じゃあやっぱり」
「死んだか?」
「有り得るよな」
「粛清されたかもな」
本気で心配していた。他国の、しかも日本を一方的に敵視していて工作や罵倒を繰り返す国の人間でもだ。それでもだった。
彼等はその特異なキャラクターを見られずだ。どうにも寂しいものを感じるのだった。しかし彼等には何もできず不安さえ感じているとだ。急にだった。
またそのニュースキャスターがテレビに出て来た。そのうえでまた絶叫した。内容は日本を罵倒するものだがそれでもだ。日本人達は安心した顔で言うのだった。
「やっぱりな。あの人が出てくれないとな」
「この絶叫と顔を見ないとな」
「寂しくなるよな」
「この変態的な罵倒と絶叫」
「聞いてると妙に癖になるんだよな」
「受けるんだよ、最高に」
こう話してだった。彼等はだ。その再登場を心から喜ぶのだった。日本を罵倒しているがそれでもだ。あまりにも強烈なキャラクター故に親しまれるのだった。
いつものおばさん 完
2011・4・29
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