第十二話
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ているが、それでも一部の限られた部隊にしか使用されていない。破棄されても可笑しくない武器を入手しているあたりは、考えて入手しているという事だな。書類上では既に退役で破棄されても可笑しくない武器だからな。
「我々は組織の立場上、利権右翼や暴力団とは仲が悪い。そのため会長や部下の家族や親戚が命を狙われた事が何度もある。それに対抗すべく、組織で元自衛隊や警察官の隊員で構成された戦闘部隊を組織した。ここにある武器は、会長や奥様の海外の交友関係で入手した武器が殆どだ」
いや、それは可笑しいから。右翼団体に元自衛隊や警察官がいても疑問には思わない。だけど、装備が既に右翼団体というよりテロリストや民兵組織のレベルだから。警察の目を盗んでここまで銃器を揃えているあたりは、この組織がとつてもなく高い水準である事を理解させられる。
床主市の警察って……ちゃんと仕事をこなしているのかと疑問に思うよ。まあ、今は床主市の警察が不憫なお蔭で、この現状では助かるけどな。世界が崩壊した現在は、ここのグループは比較的安全なのだから。
この倉庫で確認した武器や憂国一心会のメンバーの話を聞いて改めて、高城の親父さんやお袋さんがどれだけ凄いのか再確認したのだった。
ーーー。
あれから俺は特にやることがなかったので部屋に戻る事にした。基本的に俺達の今後の方針が決まった今は、小室、宮本、毒島を除いて静かに屋敷から脱出する準備を待つことだけだ。脱出の準備を手伝うにも、ここの屋敷にいる『大人』達は俺達に仕事を与えてはくれない。
これはまだ、俺達が『子供』扱いされている証拠だなと思う。
「俺が使う銃の整備でもするか」
やる事もないし、あるとすれば静かに脱出する準備をまつだけだ。それまで十分に英気を養う。イザという時に、満足に動けないのは嫌だからな。
部屋に戻ろうとした時に、偶然にも毒島と出会った。
「よお」
「やあ、田中君」
毒島とあって俺は軽い挨拶をする。それより毒島が持ているものが気になった。
「これは、高城君の父上より譲ってくれた物だ」
俺の視線に気がついたようで毒島が説明してくれた。毒島が所持ているのは日本刀だ。現代に蘇った武士娘を思わせるこいつには、ピッタリにハマり過ぎで何ともいえん。
「よかったじぇねか。木刀だけじゃあ、心元なかっただろ」
「それは否定しない。小室君達と行動するうえで、これほど頼もしいものはない」
本当に物好きだよなこいつも。まだ小室や宮本が、ここの安全を蹴ってまで外に行く理由は分からなくもない。小室や宮本は家族を探すと言う明確な目的があるが、こいつが同行する目的がいまいち理解できん。
「まあ、外に出るなら気を付けろよ。お前ほどの腕や心構えがあるなら心配するだけ野
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