暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダムビルドファイターズトライ 〜高みを目指す流星群〜
04 「ガンプラバトル部、始動」
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そこまで言われると妙な気分になってしまう。数日後には何かしら改良されたヒョウドウのガンプラとバトルすることになりそうなので、そのときのことを考えると冷静になる。まあいざバトルとなれば胸の内は熱くなるだろうが……。
「ちょっとナグモ、ヒョウドウだけにアドバイスとかずるいわよ。ファイターとしてもビルダーとしてもあんたはこの部で1番なんだからこっちの面倒も見なさいよね。そうじゃないと不公平よ」
「不公平って……俺は別に先輩じゃないんだが」
「男ならグダグダ言わない。あんたこの前の一件の時、目標は全国大会優勝って言ったわよね。それを達成するにはチームとして勝ち進まないといけないんだから無意味なことじゃないでしょ」
確かにそれらしいことは言ったし、今日に至るまでの間に全国大会優勝を目指そうという話になった。現在はではガンプラ学園という学校が毎年のように制覇しているようだが、絶対王者を下して優勝というのは実に燃えるシチュエーションでもある。
「無意味だとか思っちゃいないが、俺が言えることだって限られてるからな。そもそもの話、俺とコウガミ達じゃバトルスタイルだって違う。バトルスタイルが違えば、敵への対抗方法も変わってくるんだから」
「それはそうだけど、相談くらいは出来るでしょ。協力してやってかないと全国大会優勝なんて夢のまた夢だわ。現状じゃチームとしての総合力は低いだろうし」
コウガミの考えは一般的に言えば否定したいところではあるが、実際のところ間違っていないと言える。
「それは……まあそうだな」
ここの部室に集まっているのはチーム戦ではなく個人戦ばかり行ってきたファイター。自分勝手に戦える個人戦と違って、チーム戦では戦術を始めとした連携が必要になってくる。
何度かバトルしてはっきりと理解したことだが、コウガミやヒョウドウは強豪校に居てもおかしくない力量を持っている。
だからこそはっきりと言えることだが、このチームのファイターは自分のバトルスタイルというものが確立されてしまっている。扱う機体や武装のバランスは悪くはないが、チームとして動く場合は多少なりとも妥協というか相手に合わせなければならない部分が出てくるはずだ。またこれに加えて……
「俺達はチーム戦の経験が不足しているし、全体的に使ってる機体が粒子残量に気を配らなければならないものばかりだ」
コウガミの百里は高い機動性を保持しているし、ヒョウドウのセラヴィーは高火力かつバリア持ち。俺のフルクロスは部分的に見ればふたりのガンプラに劣る部分もあるが、総合的には最も優れた性能だろう。それぞれの真価を発揮しようとすれば、必然的に使用する粒子は多くなる。
「それぞれが1体ずつ仕留めるって戦法でもある程度戦えはするだろうが……」
「地区予選ならまだしも
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