暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダムビルドファイターズトライ 〜高みを目指す流星群〜
04 「ガンプラバトル部、始動」
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「そうやって変なプレッシャー掛けるのはやめてほしいんだがな」
「あなたがこれくらいの言葉で揺らぐような人物ではないでしょう。それに……このようなことは強者には付きものだと思いますが?」
否定はしない……というか、ヒョウドウは雑誌やらでヨーロッパに居た頃の俺を知っているようなので否定しようがない。あいつと顔見知りというだけならまだしも、ライバル的な扱いだったことも知られているのだから。下手に否定すると謙遜ではなく嫌味になってしまうだろう。
「ご期待に添えるように今後も精進するよ」
「頑張ってください。……ところでナグモさん、ひとつお聞きしたいことがあるのですが?」
このタイミングで質問ということは、バトルに関することだろう。
プラモデル部との一件が終わって今日で1週間。仮入部期間も終わり今日から本格的に新入生達は部活動に勤しむことになる。
俺を含めガンプラバトル部に入った新入生3人は、今日に至るまで毎日部室に顔を出してバトルやガンプラ関連の話を行った。無論、自己紹介も済ませている。まあだからといって明るい性格のコウガミはともかく、俺やヒョウドウにこれといった変化はないのだが。
「何だ?」
「ナグモさんの使うフルクロスは高重力対応型。それでいて完成度も高いため、抜群の機動性を誇っています。しかし……機動性だけで言えば、コウガミさんの百里の方が上です」
そこまで聞いてある程度ヒョウドウが聞きたいことは分かった。
俺とコウガミは同じクラスであり、彼女は基本的に俺と一緒に部室に行こうとする。先日のプラモデル部の一件以来、妙に話しかけてくるようにもなった。話す内容がガンダムやガンプラに関することばかりなので誤解するようなことはないが。
おそらく今ヒョウドウが聞こうとしているのは、どうして機動性に優れている百里には射撃を当てられるのにフルクロスには当てられないのか……といった感じの質問のはずだ。
これは解釈の仕方によってはコウガミのファイターの腕が低いとも取れる質問になりかねないし、俺達は接した時間的に何でもかんでも言い合える間柄でもない。ヒョウドウはこの1週間ずっと胸の内に秘めていたのだろう。今日聞いてきたのは、たまたまコウガミが知り合いと話があるということで部活に遅れてくるからか……。
「つまり、俺がどうやって回避してるかが知りたいってことか?」
「あながち間違いではないですが、私が聞きたい部分は私の射撃に癖があるかどうかです」
なるほど……近接戦や射撃戦のどっちが得意だとか、どういう武器が使いやすいかとかは分かりやすいが、動きの癖といったものは自分では気づきにくかったりするからな。
「もちろん……私とあなたは出会ったばかりですし、部活を離れたところで相対すれば敵同士です。無理
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