暁 〜小説投稿サイト〜
ガンダムビルドファイターズトライ 〜高みを目指す流星群〜
04 「ガンプラバトル部、始動」
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だ。
「――行くぞ!」
最大限スラスターを噴かせ機体を加速させる。はたから見れば、俺のフルクロスは宇宙の闇を切り裂いて飛ぶ流星のように見えるかもしれない。
こちらが接近を行い始めた直後、セラヴィーが次々とGNバズーカUを発射してくる。
一般的なビームライフルなどに比べると取り回しが難しい武装であるはずだが、舌打ちしたくなるほどボディを狙った精密な射撃だ。扱い慣れたフルクロスならまだしも、俺ではあのセラヴィーでここまでの精密射撃は出来ないだろう。
「だが……」
フルクロスの機動性ならば回避することは可能だ。それに……時として精密すぎる射撃は回避しやすい。可能な限り減速することなくビームの雨を潜り抜けていく。
ガンプラバトル部が稼働を始めて数日、ヒョウドウとは何度か刃を交えている。1戦ごとに射撃の精度や攻め方がより良いものへと変化しているあたり、彼女は物事をきちんと分析して自分の中で試行錯誤を繰り返しているのだろう。一瞬でも気を抜けば俺のフルクロスはデブリに変えられてしまうはずだ。
とはいえ、1戦ごとに相手の特徴を掴んでいるのはこちらも同じ。今バトルしているヒョウドウやもうすぐ部室に来るであろうコウガミからは自分達よりも上のファイターだと思われている。
ヨーロッパチャンピオンの友人を持っており、またそいつと良い勝負をする存在だと知られているのが最大の理由なんだろうが……何でヒョウドウはヨーロッパの方の情報が乗った雑誌を持ってたんだが。一応ガンプラの本場は今も日本のままのはずなんだが。
世界にも目を向けている、と言ってしまえばそれまでの話であり、間違った情報でもなければ特別隠しておくことでもない。なので俺からどうこういうつもりはない……が。
「っ……当たらない」
「強者と思われてる以上はそれ相応の戦いをしないといけないからな。というか、ここで当たったら何かしら言うだろ?」
「そうですね、体調が悪そうならともかく手を抜いたと判断すれば平手打ちをしてもおかしくないです」
感情の起伏があまりなさそうなのにガンプラ関連になると何事にも好戦的というか荒っぽいというか。作るガンプラといい、本当に見かけによらない人物である。
コウガミのような人間だったら理解もできるのだが……これを本人の前で言ったら怒られるだろうな。というか、今はバトルに集中しないと。
「これなら……!」
セラヴィーパンツァーの背部から大量のGNミサイルが放たれる。追尾性ももちろんだが、このミサイルはGN粒子を噴出して内部から破壊する特性を持っている。着弾すれば破損は免れないだろう。
――初見の時も驚いたが、相変わらず馬鹿げた量のミサイルだ。
ピーコック・スマッシャーを使って一層したいところだが、標準や威力の問題でそ
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