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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第8章 第5次イゼルローン要塞攻略戦 後編
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防弾盾を持った隊員たちが銃撃戦を繰り広げていた
そこから意識が飛び始める
衛生兵が
「大尉!?
起きてください
寝てはいけません!!
大尉!」
といっていたがそのまま意識が飛びそうになる
そして
「ボン!」
と体が思いっきり浮く感じとがした
息が苦しい
衛生兵が
「もう一回行くぞ!
離れろ!」
そして
「ボン!」
電気ショックだった
私は意識が落ちるのと同時に心肺停止状態に陥ったらしい
リンツ大尉が
「シュナイダーはだいじょうぶなのか?」
と衛生兵に問いただすと衛生兵は
「非常に危険な状態です
今すぐ撤退したほうがよろしいかと」
大尉は
「そうだな
この船ももうすぐ沈む
よし!
撤退だ!」
と大尉が叫んで
私は担架に乗せられてて運ばれた。
そこからの記憶は曖昧であってあまりはっきりとしていないが
周りで衛生兵や軍医が走り回っていたりしていた

結局私が目を覚ましたのは2日後
第2艦隊旗艦 パトロクロスの中であった
そばにいたリューカス少尉いわく
病院船がいっぱいになったからこっちになったらしい
目を覚ました瞬間リューカス少尉は驚きもせずに
「ご機嫌はいかがですか?大尉?」
と穏やかに聞いてきた
私は冗談で
「起きた途端に死神を見た気分」
と答えてやった
少尉は笑いながら
「有難うございます
意識が戻られたことを主治医に報告しますね」
といって携帯端末をとって連絡し始めた
すると3分もしないうちに准尉の階級章をつけた女性衛生士官が入ってきた
ニコール准尉だった
彼女はその場で泣き崩れた。
私は彼女のもとに行こうと立とうとして左腕を支えに手すりを掴もうとした時だった
リューカス少尉が
「大尉!
いま立ってはいけません!」
といった瞬間私は手すりにつかめなかった

というか左腕がなかった

唖然とした
嘘だ…
少尉が
「大尉…
大尉の左腕は大量出血のため切断されました…」
と申し訳なさそうにいった
左腕を見ると肘から先がなかった
私は動揺してはダメだとおもい笑顔を作って
「これっきしのことくらいはだいじょうぶさ
俺の最初の上官のケイン中将も片腕なかったし」
といったところ平手打ちが飛んできた
少尉が驚いた顔をして
「准尉!
それはさすがに行けないだろ!
大尉はけが人なんだぞ!」
平手打ちをしたのはリューカスではなく泣きに泣いた顔で目が真っ赤に充血したニコールだった
ニコールはリューカスに構うことなく
「このバカ!
どれほど私が心配したと思ってるの!?
今回もヘンシェルもなんで待つ人の気持ちを考えてくれないの?
あなたが部下を思いローゼンリッターを思い勇敢な行動をするのは全然構わない
でもあなたを待っている人
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