第8章 第5次イゼルローン要塞攻略戦 後編
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てそれを防いだ
そして、コンバットナイフを抜き取り
右にいた伍長の膝にコンバットナイフを脇から刺した
関節を破壊する感触
すぐさまコンバットナイフを抜き取り左のやつには投げナイフで首に直撃を与えた
もはや潮時であった
私はトマホークを拾い上げ激痛の走る腹部を押さえながら走った
血が溢れているのがわかる
見た感じ敵が放ったレーザーは腹部の非装甲化されている部分に当たったようだった
あの一瞬で打ち込んできやがった
なかなかの腕の持ち主だ
そんなことを考えながら第9ブロックに急ぐ
どんどん意識が遠のいていく
強烈に眠く体が重かった
左腕は出血多量で感覚がなくなっていた
あともう少し
あともう少しで脱出艇乗り込み口にたどり着くと思った瞬間だった
背中に強烈な衝撃
レーザーが自分の進行方向に抜けていく
肺の少し下くらいを撃ち抜かれたらしく
擲弾装甲兵の狙撃手が狙い定めた一発だった
私はそのまま前のめりにぶっ倒れる。
ああ
ここまでか
リューカス少尉すまない
セットした時計を見ればすでに予定時間から5分が経過していた
ローゼンリッターの戦友たちの顔が浮かぶ
シェーンコップ中佐の顔が浮かぶ
エリー准将やケン中佐などの士官学校の教官たちの顔が浮かぶ
叔父の優しい顔が浮かび
最後にニコールの顔が浮かぶ
ニコールすまない生きて帰るのは難しそうだ
そう思いながら最後の力を振り絞って手榴弾のピンを引き抜く
これの手を離せば俺も奴らも木っ端微塵
さあ来い。
帝国軍
大量出血・負傷で意識が遠のくはずなのになぜか意識ははっきりとし、記憶もはっきりとしていた
しかし体は重い
というか動かない
擲弾装甲兵2名が私を取り囲んでいた
帝国語で
「やつは捕虜だ
殺すなよ」
といって私を仰向けにした
その瞬間だった
私が持っていた手榴弾:焼夷手榴弾を見た瞬間に全ての動きを止めた
私はニヤっとわらって
手を離した
この凶暴このない手榴弾の爆発をまった
5・4・3…
これですっきりといける
もっと長く生きたかった
・2…
ニコールさようなら
・1…
…
爆発しない
くそ
不発弾か
その瞬間擲弾装甲兵を見るとトマホークで首を切り落とされていた
ハッとしてみると
ローゼンリッターのパッチをつけた同盟軍兵士がいた
さっさと逃げればいいのに
と思ったところ
返り血を浴びた兵士が防御プラスチックを跳ね上げて叫んだ
「シュナイダー大尉しっかりしろ!
今、衛生兵が来る
ここでおとなしくしてろ!」
と言ったのはリンツ大尉であった
夢でも見てるかのようだった
衛生兵が駆け寄ってきて
「担架を!
急げ!」
テキパキと指示を出し応急処理をし始めた
周りでは
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