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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第8章 第5次イゼルローン要塞攻略戦 後編
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2艦隊の1線交戦ラインまで前進待機する。
強襲揚陸艦の艦橋は静かだ
全員が静かに動向を見守る 無人艦艇突入完了まで10分
陸戦部隊最後の訓示が下った
要塞制圧部隊司令官のレイモンド・ケインズ少将は手短かつ簡潔に
「この要塞を落とせばこの戦争は終わる
貴官らの奮戦に期待する
そしてかならず生きて帰るように
以上だ」
我々も装甲服をきて突入命令に備えて突入待機室に入る
中隊員たちはいつも通りのだ
談笑したり冗談をいいあったり
画像中継で無人艦艇が軍港に突入し爆散するのが見えた
帝国軍艦隊の一部が急速回頭して要塞に向かって行くにが見える
相当慌てている様子だった
シトレ大将が
「今だ!要塞制圧部隊突入開始!」
それと同時期に
バークレー中佐が
「全艦最大船速 敵艦隊の空所部分に突入せよ、」
帝国軍のぽっかり空いた穴に我々揚陸部隊が突入していく
ついに来た!
おそらく全同盟軍将兵がこの瞬間を見守っている
中佐が揚陸までの分数をカウントしている
「あと5分」
帝国軍駆逐艦が慌てて打ち返してくるが無人艦艇突入でバラバラになった帝国軍の慌てようは半端ではなかった
「あと3分」
スパルタニアン駆逐艦を撃沈するのが見える
いける、いけるぞと私は思った
しかし、次の瞬間私は自分の目を疑った
先ほどまで何もなかった要塞表面に何か光が円形上になって浮いていた
まさかと思い言葉を失った
こんなところで撃ったら帝国軍は味方艦艇を巻き沿いにするぞ!
すると、隣にいた
コール・ハルトマン少尉が
「トールハンマーだ!」
と絶叫した!
その瞬間バークレー中佐が
「全艦突入中止??
天頂方向に急速上昇せよ!」
と言ったが,時すでに遅し
スクリーンが割れんばかりの光線と突入待機室が割れんばかりの振動が我々を襲った
そして

爆発

私はどうやら吹き飛ばされたらしく座っていた席から7人分近く離れたところで倒れていた

顔に熱風が吹き付ける

左腕に強烈な痛み

頭に中がキーンとするフラッシュパン投擲後のノイズ音が頭を揺さぶる

かぶっていたヘルメットの防御プラスチックが割れていた
はねあげていたので目には入らなかったが顔に刺さっていた

だんだん意識がはっきりしてくる
そして私はその時見た突入待機室の惨状を二度と忘れないだろう

私の隣にいたコール少尉は頭部をめちゃくちゃにされ戦死
誰のかわからない腕が転がっており
中隊先任下士官のレイ・コルドバ上級曹長は腹部から血を流して倒れていた
ついこの間ローゼンリッター連隊に入ったばっかりのマシュー・シュタウヘン上等兵は下半身と下腹部をズタズタに破片で切り裂かれていた
自分の部下が戦友が死んでいた負傷していた
さっきまでお互いに談
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