暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1241話
[5/5]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
子達も初めての実戦で舞い上がっているだけでしょうし』

 オウカがイザークを取りなす声が聞こえてきてくる。
 俺にとって意外だったのは、イザークがオウカの言葉をあっさりと聞き入れた事だ。
 これまでの経験から言えば、あの声音のイザークが出た時の怒り具合はかなり高いんだが。
 ともあれ、オウカの言う通り要塞級に弾き飛ばされた仲間を見て気を入れ直したというのは事実なのだろう。
 より慎重に、より狡猾に、より攻撃的に、と。エルフ達の動きが引き締まったように見える。
 そうして気合いを入れ直せば、当然BETAに対して付け入る隙を与える筈もない。
 精霊の卵の連携は戦闘の中でより高まっていき、次々にBETAの数を減らしていく。
 勿論精霊の卵だけではない。メギロート、イルメヤ、シャドウといった存在も十分に活躍をしていた。
 最終的に、こちらの被害は一切存在せずにBETAの迎撃は終了する。
 まぁ、ハイヴの中でもなければこちらに攻撃を命中させるのは難しいのだから、その辺を考えれば当然なのだろう。
 BETAが唯一攻撃を命中させられるイルメヤに攻撃しようとしても、ビームガトリング砲による斉射の中を近づけず、次々と死んでいくのだから。

「……まぁ、全体的に見る限りでは成功と言ってもいいだろうな」
『ふんっ、俺の目から見ればまだまだだけどな』
『そう言わないで下さいよ。これが初陣だと考えれば、十分な戦果ではないですか? こちらの被害は皆無なのですし』

 イザークとオウカのやり取りを聞きながら、火星の大地へと転がっているBETAの死骸に視線を向ける。

『ああ、そうだ。アクセル。火星の息吹作戦で倒したBETAの死骸が詰まっているコンテナが多くあるから、回収してキブツに入れるようにとレモンから伝言だ』

 ナタルの言葉に、小さく溜息を吐きながら頷きを返す。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ