マブラヴ
1241話
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けど。
そして最後尾の要塞級は巨大な分攻撃範囲が広いし、尾の攻撃がかなり長い射程を持っている。
その辺を考えると、動きはそこそこで攻撃範囲も対空攻撃が不可能な要撃級や小型種の群れってのは戦いやすい事この上ない。
敢えて戦いにくいところを上げるとすれば、闘士級と戦車級のように小型種が多いといったところか。
小型種だけに、こちらの攻撃が命中したと思ったら実は生き延びていて、更にそれがそれぞれ好き勝手な方向に散らばってしまうという可能性がある。
そうなれば、どうしても攻撃側の手間が掛かる。
シャドウのグラビティキャノンのように、効果範囲が広い武器があれば話は別なんだが、MSの場合はザクのガナーウィザードを使ったビーム砲くらいしか効果範囲の広い武器というのはない。
そのガナーウィザードのビームも、グラビティキャノンと比べると効果範囲は狭いし、何より長物で機動力が落ちる為に好んで使う者はエルフの中にもそう多くない。
……個人的な印象を言わせて貰えば、エルフ=弓というイメージだけに、ガナーウィザードを使ってもいいような気がしないでもないが……
『あ』
エルフとガナーウィザードについて考えていると、不意にそんな声が聞こえてくる。
今のは美砂の声……と思って再び戦場へと視線を向けると、功に逸ったのか、MS3機の小隊のうちの1つがBETAの後方にいる要塞級に攻撃を仕掛けているところだった。
本来であれば、動きの鈍い要塞級は最後に攻撃を集中させて倒す筈だったのだろうが、ここまで一方的にBETAへと攻撃を集中していた為か、自分達の力に過信を持ったのだろう。
あるいは、戦場でテンションが上がりまくって、自分でも何をどうやっているのかが分からなくなったとか。
ともあれ、要塞級へと向かって3機のMSがビームライフルを撃っていたんだが……次の瞬間、要塞級から放たれた尾の攻撃により、派手に吹き飛ばされる。
一番外側のバリアでもあるEフィールドを突破するだけの威力はなかったようだが、それでもバリアを展開したまま吹き飛ばされるその様子は、どこかビリヤードを思い起こさせた。
『あの、馬鹿者どもがぁっ!』
そして当然聞こえてくるイザークの怒声。
うん、これはしょうがない。命令無視の独断専行をした上で、更に攻撃を失敗しているのだから。
これが、もし要塞級を撃破する事が出来ていれば、イザークがここまで怒る事はなかったかもしれない。
だが、独断専行した上での失敗ともなれば……
『ま、まぁまぁ。ほら、イザーク。今の一撃で他のエルフ達も気を引き締め直したようですよ?』
『……ふんっ、あの無様な真似をした奴等は、この戦いが終わったら追加の訓練だ。俺が思い切り絞ってやる』
『えっと、その……お手柔らかにね。あの
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