マブラヴ
1241話
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』
BETAを圧倒して当然と言いたげなイザークの言葉に、オウカが何か言いたげな表情でそう告げる。
それでもいつものように言い争いにならないのは、オウカもどこかでイザークと同じように思っているからだろう。
まぁ、確かにこうして見ていても空を飛びながら地上へと向けてビームを連射している動きは、一応それなりのものになっているしな。
メギロートやシャドウは精霊の卵の者達を守るように周囲を飛び回っており、地上ではイルメヤがビームガトリング砲をBETAへと向けて撃っている。
イザークの言う通り、これで精霊の卵のエルフ達に被害が出るようでは、これから本格的に運用していくのは難しいだろう。
全ての世界の中でもっとも戦闘は日常化しているマブラヴ世界でも、ここまで恵まれた初陣を迎える事が出来る者達は少ないと思う。
「あー……向こうの3機、攻撃に集中し過ぎて高度が下がってきてるぞ」
『ヤオ! 貴様、何をやっている! 高度をしっかりと見て動かないか!』
イザークの怒声が映像モニタを通して聞こえてくる。
その怒鳴り声が響くのと同時に、高度が下がっていた3機が慌てたように再び空高くへと舞い上がっていく。
ああ、あのザクファントムに乗っていたのはヤオだったのか。
……凛に渡したダイヤモンドの持ち主の。
そう言えば、マブラヴ世界の方も火星の息吹作戦が完了したし、地球に関しても俺が戦線に立たなくても大体何とかなるようになってきている。
十分な戦力も揃ってきているし、ハイヴ攻略もシャドウミラーの協力はあっても、俺の協力はいらない状態にはなっていると思う。
そうだな、ミンスクハイヴ辺りを俺なしで攻略出来たら、取りあえず俺がマブラヴ世界に掛かりきりになる必要はない筈だ。
この初陣が終わったら、オーストラリア経由で国連にその辺を提案してみるか。
精霊の卵も、上手くいけばそっちで活躍出来るだろうし。
基本的にMSはEフィールドやG・テリトリーがあるから、光線級や重光線級の攻撃でも効果はない。
それでも撃たれたというのは分かる以上、場数を踏むという意味では地球のハイヴ攻略に参加するのもいいと思う。
これからの予定を考えつつ視線を戦場へと向けると、そこでは先陣の突撃級がほぼ全て倒され、火星の地面に死体がゴロゴロと転がっていた。
そうして次に姿を現したのは、要撃級や戦車級、闘士級といったBETA。
その背後からは要塞級が近づいてきている。
メギロートやイルメヤ、シャドウといった戦力と共に精霊の卵のMS部隊は攻撃を行っていく。
空を飛ぶMSにとって、一番倒しやすいのはこの真ん中の部隊だよな。
最初に突っ込んで来る突撃級は、真っ直ぐ一直線に突っ込んで来るが、その速度は速い。……まぁ、他のBETAに比べてだ
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