マブラヴ
1241話
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ばれている世界も多いしな。
何ともメルヘンチックな名前だが、その実力は……オウカとイザークが鍛えただけあって、それなりに凶悪な精霊の集まりではある。
ともあれ、シロガネから出撃したMS部隊は3機ずつに分かれて小隊を作っていく。
精霊の卵に所属するMSは、基本的に3機行動するようにイザークやオウカによって教えられており、それを忠実に守った形だ。
実働班に入れば個人としての行動を取るんだが、この辺がまだ卵であるからこそなのだろう。
そんな風に思っていると、映像モニタに映し出されたMS部隊は小隊が纏まって、近づいてくるBETAへと一気に攻撃を開始する。
放たれた30条のビームは、真っ直ぐこちらに向かってくる突撃級へと降り注ぎ、装甲殻を容易く貫いていく。
ちなみにMS隊が装備しているビームライフルも、SEED世界の物とは違っている。
ザクウォーリアを始めとしたビームライフルは、本来ならいわゆるEパック方式の物となっている。
これは、ストライクを始めとしたガンダムが本体のバッテリーを消費してビームを放っていた為に、機体の稼働時間が短くなる……という欠点を克服したものだ。
だが、シャドウミラー製のMSは動力炉がバッテリーからブラックホールエンジンへと変えられている。
そう、永久機関のブラックホールエンジンに、だ。
つまり、バッテリーの消耗を考えなくても良くなったのだ。
そうなれば、無駄に場所を取るEパック方式は寧ろ機体の重量を増やし、余計な予備弾倉を持ち歩くという意味で邪魔にしかならない。
しかもシャドウミラー製のブラックホールエンジン。つまり、ニーズヘッグに使用しているブラックホーエンジンから技術的なフィードバックがあった代物だ。
それこそ、本来であればカスタム機や専用機に使用されるような動力炉で、とてもではないが量産機に使われる代物ではない。
しかもそんな動力炉を使っていながらエネルギーが使用されるのは、機体を動かすのとG・テリトリー程度。
強力なビーム兵器を持っている訳ではないのだから、ビームライフルの出力を上げて威力を増し、更にそれを撃ち放題にするくらいは全く問題ない。
それが今俺達の目の前で広がっている、突撃級を片っ端からビームで貫いている光景の正体だった。
「へぇ……初陣で緊張しているかと思いきや、そこまででもないな」
『それはそうだろう。アクセルと戦った事に比べれば、BETAと戦う方が圧倒的に楽だと言ってもいいんだからな。それに、俺やオウカとも何度も模擬戦を行っている。そもそも火星には地球のBETAよりも弱いBETAしかいないし、空を飛んでいれば一方的に攻撃出来る。そんな状況でもし苦戦しているようなら、初陣が終わった後で説教が必要になる』
『イザーク、そこまで言わなくても……
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