暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-Aそれは愉快痛快で〜Cheerful chivalrous thief〜
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†††Sideアリサ†††
ミッドでも日本でも歳が明けての1月9日。あたし達チーム海鳴は医務局の病棟区に来てる。
「なのは。リンゴ剥こうか? あ、他のにする?」
「にゃはは。ありがとう、フェイトちゃん。それじゃ・・・リンゴ、貰おうかな」
そう。なのはがつい先日意識を取り戻して、集中治療室から一般病棟の個室に移動、親族以外の面会も一昨日OKになった。とは言っても負ったダメージは酷いから、ベッドからまだ下りられないし、それ以前に自分の手もまともに動かせない。今も首だけを動かしてあたし達を見てる。
「うんっ。ちょっと待っててね」
「ありがとう」
フェイトがリンゴの皮を剥き始める。なのはは「ごめんね、シャルちゃん。お誕生日、お祝い出来なかった」って謝った。今年のシャルのバースデーパーティは開催しなかった。シャルも、なのはが大変な時にそんな気分じゃないって言って、自分から開かなかった。もちろんクリスマスパーティもやんなかったわ。
「ううん。なのはがこうして目を覚ましてくれたのが、わたしにとっての最大のプレゼントだよ♪ 今は他のことより、なのは自身のことを考えようね?」
「あー、うん、そうだね・・・」
ベッド脇にあるナイトテーブルに置かれた、あたし達5年4組のクラスメイトからの寄せ書きや千羽鶴を見たなのはは目を細めて、「私、頑張るね」そう言って弱々しい笑顔を浮かべた。なのはが完全に歩けるようになるまでは半年以上のリハビリが要るって、なのはの担当医が言ってた。車椅子でならもっと早く学校に通えるようになるらしいけど、局の仕事への復帰に関したらそれ以上になるかもしれないって。
「リハビリをちゃんとやって、またチーム海鳴としてみんなと一緒にお仕事をしたいから」
あたし達も同じ思いだから「うんっ」頷き合った。その後はクラスメイトからのビデオメールを観たり、学校で起こった出来事などを話したりしてたんだけど、「そう言えば、フェイトちゃん、アリシアちゃん」なのはが2人の名前を呼んだ瞬間、フェイトとアリシア、それにあたし達もビクっと肩を震わせる。これからどんな話題がなのはの口から出るのか予想が付いたから。
「えっと、もしかして・・・試験・・・」
「うぅ・・・」
「フェイトと揃って落ちちゃった・・・」
ズーンと肩を落とすフェイトとアリシア。1年に2回ある執務官・補佐試験を受けた2人だったけど、見事に不合格の印を押された。なのはは「ごめん。私の所為もあるよね・・・」そう一言謝った。
「ち、ちがうよなのは! なのはの所為じゃないよ!」
フェイトが椅子から立ち上がって反論すると、アリシアも「そうだよっ! 単純に難しかっただけだから!」続く。あたし達も結果発表が出る前から、ダメかも、って言わ
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