暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-Aそれは愉快痛快で〜Cheerful chivalrous thief〜
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た窓から飛び出して来て・・・
「うごふ・・・!?」
「ひゃっはっはー!・・・あ? こりゃ失敬!」
タックルをまともに食らった。そんであたしとソレは揃って地上へ落ちる。その最中、あたしはソレを真正面から見た。まず最初に思ったのはピエロだった。真っ赤で大きなまん丸な鼻、真っ赤な分厚い唇、光マークがペイントされた目、頬にはハートとクラブ、額にはスペード、顎にはダイヤのペイント。彫りが深いそれは肉の顔じゃなくて仮面の物だわ。
「アリサ!」
「いっつぅ〜・・・! ちょっとそこのピエロ! あの部屋で何をしていたのか聴かせてもらうわよ!」
なんとか着地に成功したあたしは、サンタクロースのような真っ白な袋を肩に担いだ、上下とも真っ赤なスーツを着てるピエロに“フレイムアイズ”の剣先を突き付ける。と、「ピエロ? どう見ても狼の被り物だけど」クラリスがそんなことを言いだす。どう見ても、って。あんたの目は節穴なの?って疑いたくなるわ。
「いやいやいや。ピエロでしょ! 真っ赤なスーツ着た!」
「ううん。狼の被り物を被った、スウェット姿だよ・・・!」
「はぁ? そんな馬鹿なこと・・・(ん? この感じ・・・)」
ついさっき観たニュースの事を思い出した。目撃情報の供述がバラバラ。そしてそのピエロからビシビシと感じ取れる神秘。局や有識者の見解は、高ランクの幻術使いってことだったけど。ううん、それは違うわ。これはきっと「神器の能力・・・!」に違いない。
「あんたが・・・義賊ファントム・・・!」
目の前に立つソイツこそが、犯罪組織や犯罪者から金品を巻き上げるっていう例の犯罪者だって判った。
「おっほっほ♪ そうとも、そうとも! 可愛い、可愛い、ツンデレ風味なロリッ子ちゃん?」
「あ゛?」
そんな失礼なことを言ったかと思えばピエロは右手を差し出してきた。握手かと思って左手を差し伸べてようかなって動かしたその時、「ナイス♪ ちっぱい♪」ソイツはあたしの胸に手を当てて、もう片方の手の親指をグッと立てた。
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