暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-Aそれは愉快痛快で〜Cheerful chivalrous thief〜
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レス達みたいに局と聖王教会の両方に籍を置いてる。魔導師ランクはAAA+と、かなり高い。
雪のように真っ白なセミロングの髪(以前はショートだったけど伸ばしたのね)に、アップルグリーンの瞳。階級は、あたし達チーム海鳴の子供組と同じ陸士の二等。あたしも一応は空を飛べるし、ある程度の空戦も出来るけど、取得したのは空士じゃなくて陸士階級だ。陸戦の方が気が楽なのよね。

「そういや今日もデスクワークだっけ」

車両に乗り込んで、空いてる席にあたしとクラリスは並んで座る。そして走り出す車両の窓から景色を眺めながら今日の仕事を話題にして話しかけた。

「うん。北部には聖王教会があることもあって犯罪率が他の地方に比べて低いから。基本的に北部の、特にザンクト・オルフェンに近い区を担当する陸士部隊は大抵暇なんだよ」

「でももし起きた時はかなり悪質で、大きな事件なのよね」

自慢じゃないけどあたしやクラリスのような高ランク魔導師・騎士が、そんなド暇な陸士隊に配属された理由がそれ。

「聖王教会のお膝元で事件を起こすような奴は馬鹿か蛮勇のどちらかだからね」

北部と言ってもベルカ自治領ザンクト・オルフェン以外の土地はミッドチルダの管理下だから、北部で事件を起こしても教会騎士が動くなんてことはない。だけどもし万が一にも騎士たちに追われるようになったらってプレッシャーはあるはず。

「だから普通の神経の持ち主なら事は起こさない」

「起こすのは恐れを知らない蛮勇か、ただの馬鹿か・・・」

それをものともしない奴が起こす犯罪は自然と悪質だったり大きかったりする。そんな犯罪に対抗するためにも、あたし達のような高ランクな戦力が要る。納得もしてるし、クラリスと同じ部隊に配属されたことで、暇な時間は訓練と称して模擬戦をしてるから、あたしとしては結構満足してる。
とまぁ、そんな話をしながらあたし達は目的のステーションに到着。隊舎へは徒歩で5分ちょっと。クラリスと2人で街路を歩いて他の通行人とすれ違ってると、「ん・・・?」今すれ違った男の人に振り返る。

「どうしたのアリサ?」

「いえ、ちょっと・・・」

外見年齢は大体18歳から25歳くらい。身長は170ちょっとかしら。キャップを深く被って素顔がちょっと見えない。白のTシャツ、チェック柄のシャツ、青ジーンズ。背負ってるのは黒のリュックって格好。気になったのは外見とかじゃなくて、あのリュック・・・の中身。

「(この感じ・・・、やっぱりアレよね)クラリス、ちょっと手伝って!」

「タダで?」

「あとでなんか奢るから!」

「なら良いよ」

クラリスは大食いで、気が付けば何かを食べてる。実はさっき逢った時もなんかの串焼きを食べてたし、レールウェイの中でもクッキーを食べてたし
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