暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-Aそれは愉快痛快で〜Cheerful chivalrous thief〜
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「ありがとな、アリサ」
「ええい、頭を撫でるな! あんたは、はやてかシャルの頭を撫でてりゃ良いのよ!」
顔が熱くなるを自覚して、大慌てで首を振るってルシルの手を払い除ける。ルシルは「あっはっは!」大笑いして、脚を止めたあたしの前に1歩2歩と出た。そして「ありがとう」振り向いたルシルは、久しぶりに笑顔を見せてくれた。葬儀以前に普通に見せてくれてた、心からの笑顔を。
「・・・馬鹿ね。その笑顔をあたしに向けないで、あんたを想い慕うあの2人に向けなさいよ」
「・・・努力はするよ。じゃあ、俺は調査部オフィスに向かうからここで。今日はデスクワークだから、何かあれば連絡をくれ」
「りょーかいっ♪」
あたしはミッドに降りるために次元港へ、ルシルはエレベーターホールへ。あたしとルシルは拳をコツンと打ち合って、「頑張ろう!」お互いに応援する。それであたし達は分かれて、次元港に停泊中のミッド北部行き次元航行船に搭乗する。そう間もなく出発時間になって、船は一路ミッドへ。
(ニュース、ニュースっと)
到着までの間に、ミッド全域や他の管理世界で起こってる事件・事故のニュースを閲覧する。どこもかしこも犯罪、犯罪、犯罪のオンパレード。まったく、参るわね。そんな滅入るニュースの中で「ん?」気になった記事を見つけた。
「犯罪組織や犯罪者個人から金品を奪って、募金する義賊が登場・・・?」
なかなか面白い奴が居るものね、次元世界にも。詳細を見れば、サーチャーやカメラに映っていながらも何故か記録されず、肉眼で直視した局員や目撃者の供述もてんでバラバラ。局や有識者の見解じゃ、かなりランクの高い幻術使いだってことらしい。
「ふ〜ん。ま、管理局のお膝元のミッドチルダには近寄ろうとしないところを見ると、所詮はそこまでの実力者ってところね」
ミッドから離れた管理世界にばかりに出没してる義賊、通称ファントム。でもちょーっと会ってみたいわよね。幻術使いなんてこれまで戦ったことないから、いつかのためになりそうな気がする。とまぁ、時間も忘れてファントムに関する面白い記事を読んで、気が付けば次元港に到着してた。
「さてと。行きますか!」
あたしが所属するミッド北部ミラ地方を担当する第211部隊の隊舎へは、次元港と隣接してる快速レールウェイ(地球じゃ鉄道って呼ばれる物ね)を使って20分。というわけで、次元港ロビーからレールウェイのホームへ向かってる途中、「アリサ!」背中に声を掛けられた。
「クラリス! あんたもこれからなの?」
「そうだよ。一緒に行こう」
あたしに声を掛けて来たのは同じ211陸士部隊の隊員で、陸士訓練校でペアでもあった、古代ベルカ式の騎士のクラリス・ド・グレーテル・ヴィルシュテッター。シャルやルミナ、セ
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