暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-Aそれは愉快痛快で〜Cheerful chivalrous thief〜
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れてた。クロノやシャルからも、すごい難しい試験だった聞いてたんだけど、でもまさかアリシアはともかくとしてフェイトまで不合格するなんて思いもしなかったわ。

「うぅ、ごめんねシャル、あんなに試験勉強を手伝ってもらってたのに・・・」

「まぁ、わたしも運良く合格できた感があるし。また半年後の試験に備えて頑張ろうね」

「ありがと〜」

「あのクロノでさえも1回落ちてる程の難試験が執務官試験。1発合格できたのって指で数えるほどだよ。知ってる名前じゃリアンシェルト少将だったかな。ま、そんなだから落ち込んじゃダメ。この1回の不合格を、次の試験のための糧にする。オーケー?」

「「うん」」

シャルがアリシアを後ろから抱きしめて頭を撫でながら、フェイトにもフォローを入れた。あたし達はそんな2人に「頑張って!」応援の声を掛ける。と、「あー、もう時間だわ」あたしはあたしで仕事があるからここで離脱になっちゃうわね。

「あ、そっか〜。いってらっしゃい、アリサちゃん」

あたしにそう挨拶してくれたなのはに続いて「いってらっしゃい」すずか達もしてくれてると、「じゃあ俺もそろそろ行くよ。またな、なのは」ルシルもそう言って席を立った。

「うん。ありがとう。ルシル君もいってらっしゃい」

「気を付けてな、ルシル君」

「ああ、いってきます」

なのは達に見送られながらあたしとルシルは病室から出て、それぞれの仕事場へ向かうために廊下を歩く。あたしは隣を歩くルシルに「やっぱりなのは、エイルでの完治は拒否ったわね」話しかけた。

「なんとなくそう言われると思ってた」

「あたしもよ。変なところで頑固だからあの子」

今はまだ出来ないけど、今よりもう少し回復したら治癒魔法による治療も行えるって担当医から許可が出たけど、なのははそれを断った。

――この怪我は、私が未熟だったから負っちゃったものだから。それを治癒魔法で治しちゃうと意味のないものになっちゃいそうで、また繰り返しちゃったりしちゃいそうで・・・。だから使うつもりはないよ。どんなにリハビリが辛くても、私は私の力で回復したいんだ――

その揺るぎそうにない決意にあたし達は頷くしかなかった。だからあたし達に出来ることは、なのは自身を信じること。なのはが復帰するまでの間、あたし達はあの子のために全力でサポートする。なのはもそれは許してくれたしね。

「まったくだ」

「あんたもよ、ルシル。あんたもあんたで一切弱音を吐かないし。いつか潰されちゃいそうで怖いのよ」

クイント准陸尉の葬儀の時にスバルから食らった罵声が効いてる。それに、あれ以降ルシルは学校を休んでまで仕事を入れるようになった。しかも、どれも体も心も削れるほどに忙しい内務調査部の仕事や研修ばかり。


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