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ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
一の刻・少年期編
第七話「倒す強さ、許す強さ」
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「あ、あはは、あはははは……、どうしようリュカ!? もう朝よ、ママやパパスおじ様達も起きている時間よ」
「あーーーーっ!すっかり忘れてたーーっ!」
ビアンカがそこまで言うとリュカもようやく理解出来た様で同じ様に青くなり、汗を流しまくる。
『これを使いなさい』
そんな二人にレヌール王が両手を差し出したと思ったら、その手の中には光と共にキメラの翼が現れた。
『アルカパの町の教会には私達がお告げと言う形で今回の事を伝えておきます。少しは怒られるかもしれませんがそれ程酷く責められる事は無いでしょう』
「ありがとうございます王妃様!」
「それならきっと父さん達も許してくれるよ」
二人は王妃に抱き着いて涙ながらに感謝をする。
王と王妃もそんな二人の頭を『いいんですよ、助けられたのは私達なのですから』と愛おしそうに撫でながら笑顔で告げる。
「王様ーー、王妃様ーー!ゆっくりと休んでねーーー」
「王様に王妃様ーー!バイバイーー、お休みなさいーー!」
リュカとビアンカは王と王妃に別れを言いながらキメラの翼を使い、飛び去って行く。
王と王妃もそんな二人を見送りながら朝の日差しの中に消えて行く。
アルカパへと飛んで行く二人がふと振り返って見ると、暗雲に包まれていたレヌール城はその戒めから解き放たれ、その白亜の姿を取り戻していた。
―◇◆◇―
さて、アルカパに戻った二人だが、王妃の言う通りレヌール城が二人の活躍により解放された事は村中に知れ渡っていて、町の入口にはマミヤとダンカン、そしてパパスが二人の帰りを待っていた。
その足元には例のいじめっ子兄弟が頭に大きめのタンコブを着けて正座をさせられていた。
どうやらこの騒動の大元が彼等だと言う事がばれ、キツイお仕置きを受けた様だ。
その傍に居た
猫
(
ベビーパンサー
)
はリュカの姿を見つけると駆け寄って飛び付き、リュカの顔を舐めまくる。
「あはははは!こら、くすぐったいよ」
「ガゥ〜〜、クゥ〜〜ン♪」
一連の騒動がようやく落ち着き、リュカ達もダンカンの宿屋へと戻っている。
約束通り、
猫
(
ベビーパンサー
)
はリュカ達に渡され今はリュカの膝の上で丸くなっている。
「良かったわね、猫ちゃん。さっそく名前を付けてあげなきゃね。え〜と、ゲレゲレは「グルルルル」…嫌みたいね。じゃあ、女の子だからリンクスはどう?」
「クゥ?…クゥーーン」
どうやら気に入ったらしく、頭を撫でていたビアンカの手を舐め出した。
「喜んでくれたみたいね。じゃあ、これもあげるわ」
ビアンカは髪をまとめていたリボンを一つほどき、リンクスの首に巻いてやる。
「わあーー、似合うね。可愛いよリンクス」
「ガゥ〜〜〜〜ン♪」
「さてと、名前も決まった事だ
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