第3章 リーザス陥落
第80話 裏切りの母国
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「ち、ちがっっ……!!!!!」
完全にやばい瞬間を見られてしまった志津香は、慌てて弁解、と言う名の言い訳をしようとするのだが、ミリからは『言い訳なんかして、いいわけ?』 と寒い事を言われ、ロゼからは、『ユーリの《モノ》、どんな具合だった?』 とか 言われ。
固まっていた女性陣達も次第に復活した様で、、特に一番声が大きい? トマトを筆頭に盛大な質問攻撃雨霰。かなみに至っては、本当に涙目。嬉し泣きなのか、それとも悔し泣きなのか……。
怒っていたランスも、突入できない程のモノであり、威圧されて、物理的にも、この場から 追い出されてしまったりして……。
つまり、収集が中々つかなかった、つける事事態が不可能だと思える程に、混沌だったと言う事。
そんな中でも、ユーリはいつも通りマイペース。
「皆無事で良かったよ……」
と、笑顔だった。
確かに、決戦の最中だったから、と言えば間違いないから。誰も欠けていない事を安堵していた様だ。
「はぁ〜、私も、幻獣さんも頑張ったのに〜、やっぱ ヒトミちゃんのほーが、はやかったみたいー」
いつも通りなユーリを見て、一先ず安心したり、更に 少し遅れて来たミルも混じって、まだまだお子様な癖に、過激な単語を言いながら(意味分からず) ユーリと志津香に言ったりして また カオスになったり……と、
志津香にとっては、使徒達と戦った事よりも、アイゼルと戦った時よりも、……ユーリを助けた時よりも、疲れてしまった事は言うまでもない事だった。
〜リーザス城内部 ヘルマン軍 司令総本部〜
違う意味で、激震が走っているのは、ヘルマン側だった。
今、丁度伝令兵から 届いたのだ。今回の一戦、ホッホ峽での一戦、そして……ジオの町の現状についてを。
「な――――、なんだと!?!?」
パットンは、玉座から勢いよく立ち上がる。今回はハンティが傍にいる為、リーザスの女達を使った狂乱の宴などは出来なかった。もしも……彼女達が傍にいれば、その太い腕で振り払いかねなかった為、彼女達にとっては僥倖だと言えるだろう。
そして、その一報に驚きを隠す事が出来ないのは、そばにいたハンティも同じだった。
「……負けた、と言うの? トーマが?」
そう、ジオの町が落ちた、つまり敗戦した、と言う事実。
それに驚きを隠せられない。パットン程ではないが、ハンティも信じられない様子だったのだ。
「将軍御当人はご無事ですが……、本隊はオクまで撤退したとの事です」
「そう、か……」
ハンティは、少しだけ、ホッとし
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