第3章 リーザス陥落
第80話 裏切りの母国
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ップしかけているからだ。
今の現状が非常に不味い……と言う事だけは、トリップした頭では、奇跡だと思える速度で理解出来た。
殆どユーリに接近している。腰をかけた状態ではあるが、後ろから見れば、……密着して、所謂キスをしている? とも思われても不思議じゃない。
『…………』
この場に現れて、完全に固まってしまっているのは、志津香だけじゃない。
まず、完全に 固まっているのは、かなみ、メナド、トマト、ラン、優希。
「あ、あはは……よ、よかっ……ぅ……ぅぅ…… お、おにい、ちゃん。おねえ、ちゃん」
そして、少しだけ驚いていたものの、笑顔と泣き顔が含まれたヒトミ。沢山いなければ、間違いなく突撃。ユーリと志津香に飛びついていたことだろう。
「はっはー こーんな事だろうと思ってたケド、いい瞬間ゲットぉ〜♪ いやー酒の肴だわ。これで一ヶ月は持つわね〜〜♪」
「お? 付き合うぜー。美味い酒、持ってくよ! いやぁ、マジで美味くなるだろうよ!」
「ふふふ。本当にお2人とも無事で良かったです。それに、正妻は、やはりですか。――予想の範囲内です」
完全に、ニヤニヤ《こんな顔 ⇒ ( ̄∀ ̄)》
としているのが、この展開をある程度予想? していたであろうロゼとミリ。相変わらず、恐ろしいまでの勘である。そして、その後ろでいるのは、真知子。彼女も何処か納得した様子で、微笑んでいた。
「回復をしておきます」
表情に出さず、神魔法。離れていても問題ない広範囲で、2人同時に 更にこの場の皆にも効果のある《回復の雨》を使用。そして、『無事で良かったです』とマイペース。だが、内心では自分でも判ってない心境の変化が少なからずあって、よく判らない、と少し混乱してる、クルックー。
「こらぁぁぁ貴様ぁぁぁ!!! 下僕の分際で、戦争サボった上に、オレ様の志津香と寝るとはどういう猟犬だぁぁぁ!!!!!」
「ら、ランス様……その、りょうけん、の字が違うと思いますが……、で、でも…… 本当に……」
「……ったく、バカ野郎。心配ばっか、かけやがって………」
更に言えば、そのすぐ後ろ辺で、憤慨をしているのが、ランス、そして ランスの傍にいて、2人が無事である事にホっとしつつ……、自分もランスと当てはめて、うっとりとしているのが、シィル。そして、その後ろでランスの次位に憤慨をしているフェリス。
「志津香……ユーリさん……、本当に、本当に……無事で良かった………」
何時もであれば、これみよがしに からかう輪に入るであろうマリア。今回ばかりは 無事だったことが嬉しくて、嬉しくて……。もしヒトミ達がいなかったら、自分が抱きつきに行こうとしてたが、必死に我慢をしていた。
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