暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第80話 裏切りの母国
[15/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
たっ!?)」

 サテラは間違った方に解釈しかけていたのだが……、間違いである事にすぐに気づく。

「聖武具を持って、こちら側へと来ているのだ。……ここまで来た以上、その途中で邪魔が入る方が 困る段階だ」
「なる程(……それもそうか……、ユーリのこと、知らない筈だし……)……つまり、おびき寄せる、と言うコトだな!」
「そうだ。(ほぅ……サテラにしては、頭が回ったな。負け傷を負った為 必ず異論を挟むと思ったが……)」

 ノスは、ゆっくりと踵を返した。

「おい、そろそろ嬲るのは終わりだ。……死なない程度に治療しておけ」
「っ……は、はい」

 正直、複雑だったサヤだが、魔人に逆らって百害あって一利なしなのは間違いない。自分の命など、木ノ葉よりも軽く散る事など、判りきっているのだから。

 だが、裏を返せば、――死ななければ、何をしても良い。 と言う事。

 サヤはそう 判断したのだった。



 そして、妙に張り切るサテラを置いて、ノスは軽く笑う。


―――……ノスはサテラにはなんの期待もしていないのだ。


 そう、真なる目的は サテラは勿論、アイゼルにも伝えていなかった。

「(所詮は、ホーネットの飼い犬。……その域を出る事はないだろう。……我真なる主を前に、何かを言おうものなら、すぐにでも……)ふ。無用、か。かの御方を眼前に、抗う様な真似は出来ぬ。サテラ、アイゼル。間違いなく、な」

 ノスは、静かにつぶやくと、そのまま 来た道を音もなく引き返していった。
































〜人物紹介〜



□ ハズク・ヘルマン (半ゲスト)


 ヘルマン共和国第45代皇帝。
 今回のリーザス進撃の首謀者であるパットン・ヘルマンの実父。后には早くに死なれた為、妾相手に生まれたのがパットンであり、唯一の男子だったのだが、その後、後妻となるパメラと後の宰相となる男の策略にはまり、パットンに失望し、 そのパメラとの間に生まれたシーラに溺愛。
 今回、パットンに手を貸さなかった本当の理由は、パメラとその男にあるのは 事実であるが、パットンはそれを認めたくなかった。


名前(ハズク) FLATソフト作品「うたてめぐり」より



□ パメラ・ヘルマン

Lv1/7
技能 ―

 ヘルマン帝国皇太后。45代皇帝の後妻である。
 皇帝とは親子程歳が離れているが、皇帝に望まれる形で嫁ぐ事になった。そこから、軈て歯車が狂っていき、当時はまだ、一文官の地位だった男に付け込まれ続け、そして ヘルマンを滅亡への道を突き進もうとするのは、まだ先の話


□ シーラ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ