暁 〜小説投稿サイト〜
とある地下の暗密組織(フォートレス)
第1話
ep.004  『赤く染まる幼い少女編 2』
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れたような成績である。


「ヨォ〜、別に降参しちまっても良いんだぜ?」
ケラケラと笑いながらあいつが言ってくる。

「あぁ〜。   まあ、もし俺がお前から一本取られたら降参するわ。」
此方もケラケラとした笑いながらに言う。


奴が一言。
「まあ、強がるのも分からァ」




【ready fight!】

システム音とともに両者のキャラクターが動き始める。
相手が使っているのは、長距離の攻撃に加え強力なカウンターを持つムキムキの男キャラ。

対して夢絶はとても小さな女の子キャラである。


「テメェ、準決勝までずっとメイジ(主人公の男キャラ)だったじゃねぇかっ!」

指摘に対し返答。
「まだ3回くらいしか使ってねぇからさすがに使いにくかったんだよな。」

ちなみに、準決勝を合わせて今まであった試合も3回である。

「おまっ、それって・・・・・・・・・・・・・・・・。」


両者のキャラが不動の駆け引きを繰り返しながら20カウント。
体力ゲージはお互い全部ある。

先に仕掛けたのは、夢絶だった。

小さな女の子が、ムキムキに向かってジャンプする。上空からのライダーキック→着地と同時にしゃがみパンチを三回→ドロップキック→相手を掴み上空に投げる→上めがけて蹴り上げ→自らもジャンプし空中連続攻撃→相手を掴んで上に乗り地面にたたき落とす→溜まったゲージで必殺技のコンボ。


その一度で相手の体力ゲージの7割を(けず)り取った。


起き上がり、そのタイミングを待っていたかのようにしゃがんでのパンチ三回→そこからさっきのコンボをもう一度。

制限時間残り45秒。夢絶は一切の体力ゲージを減らさずに完全勝利(パーフェクト)

そして優勝賞品の一か月間『スペースファイター SOUL』の無料使用権が渡された。

「よし。  早速このチケット使うが、誰か挑戦者はいねえのか?」
あからさまに見せつけている夢絶がそこにいるみなを(あお)る。




丁度いいと思い、話しかける。
「おい夢絶。」
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