プロローグ
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ト・バルクホルン行方不明 カールスラント軍に宣戦布告か?』という記事が。
ミーナside END
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「はぁ・・・・・さぶっ・・・・」
そう言いながら、オレ―相馬 龍也(そうま たつや)はスーパーからの12月の帰り道をゆっくりと歩いていく。
スマホを見ると、もう18時を切っている。
「早く帰るか、門限があるんだよな・・・」
オレの通っている高校は寮制で生徒一人には一部屋貸してもらい、自主性を身に着けてもらう、というのが学校のいいところなのだが門限が厳しい、というのが難点であった。
18時半までに部屋にいないと内申点に減点が入る、というのが規則だ。
オレはもう高3、卒業に必要である成績には一応デリケートにしておかないといけない時期だ・・・・
(ま、内申点なんてどうでもいいんだけど・・・・・・)
オレは舌打ちをしながらスマホをポケットにしまう。
「はぁ・・・・・」
オレはため息をつきながら頭上を見上げる。
そこには満天の星空がある。
「あぁ・・・・平和な空だな・・・・・」
きれいに輝く星々をバックに黒く輝く夜空を見上げてうっとりとする。
これがオレの平穏な毎日の楽しみだ。
オレはこうしてきれいな空を見てその写真を撮る。
そしてこの絶好の空の下で吹き荒ぶ風を駆け抜ける、それがオレの趣味だ。
そのためか、オレは土日祝日にはいつもバイクでどこかへ行く。
(今週末はどこへ行こうか・・・・・トラブルのないところへ行きたいなあ)
そう言いながら、オレはため息をつく。
オレはこのドライブでたびたびトラブルと遭遇する。
軽く迷い猫の里親探しや車に引かてしまった子供の応急処置から緊急病院まで送っていくことから地上げ屋と揉めあったなんて時もあった。
「ああ・・・・不幸だなぁ」
記憶に残るそんな出来事を思い出しながらオレはまたもため息をつく。
命が惜しくなり見捨てて逃げたくなる時ももちろんあったが、その時には発作が起こって胸が苦しくなりじんましんが出来てしまう。
そして毎度最後まで人助けをしてしまうのだ。
もちろん人助けをして後悔したことは一度たりともないのだが、それでもけがはする。
そのたび高校の先生からは大目玉をくらったり補修をもらったりなど災難が必ず待っている。
「オレは上条さんかってーの」
そんな愚痴をこぼしながらオレはとぼとぼ重い足取りで歩く。
(んなわけねえな、もしそうだったら今まで助けた人の中の女性たちは今頃、オレにゾッコンだもの!!)
開き直りながらフンスと鼻息を荒くしながらこぶしを握る。
これでもオレは高校生、思春期真っ盛りの時期だ。
これくらいの夢は見ても罰は当たらないだろう。
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