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魔法少女リリカルなのはINNOCENT ブレイブバトル
DUEL7 VSヴィータ
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(上手くいって良かった………)
ヴィータから目を離さないものの、心の中では大きく安堵していた。
咄嗟に後ろへジャンプした事で威力を逃がす事ができ、思いのほかダメージを受けずに済んだのだ。
これも喧嘩の時の経験だけでなく、レヴィとの戦闘が生きた。
「さて、ここからどうするか………」
互いに初めて同士の戦いでどう言った攻撃がくるか分からない。ましてや相手はランカーであり、俺よりも実力も経験も上なのだ。
「手の内を全て見せたしなぁ………」
使える技も全て使った。後はシュテルの言う通り、技の使い方だろう。
「もっと刀を上手く扱えれば………」
刀と言うよりは剣術か。未だにどう戦えば良いのか分からない為、どうしてもスキルに頼りがちになりつつある。それも含めてのシュテルのアドバイスだろう。
「いや、今は自分の出来る事で………」
「思ったよりもやる………」
ラケーテンハンマー後、ヴィータはその場に留まり、魔力の回復に専念していた。消費はまだまだ大したことはないが、出来る時にやらず、いざ大事な時に魔力切れなど起こしたくないからだ。
「スキルは今の所3つ。あの氷の刃には驚かせられたけど、威力は大したことは無い。あの飛ぶ斬撃も遅いし、もう同じ手は喰わない。………となるとやっぱり注意しなくちゃいけないのは………」
ラケーテンハンマーとぶつかり合った斬撃を思い出し、思わず身構える。
あの時は正直焦った。動きを止められ、あれしか対応する手段がなかったのだ。
「次はどう出る………?」
笑みを溢しながらヴィータが呟く。最近のデュエルで初見の相手と戦ってもここまで楽しいデュエルは久し振りだった。
もちろん同じランカーとの戦いはあったが、互いに手の内をほぼ見せている為、こう言った新鮮な戦いは久し振りだ。
「休憩終わり!!ガッカリさせるなよ………?」
そう言い、ヴィータは再び零治の元へ向かって行った………
それは突然起こった。
『手を貸しましょう』
ヴィータ攻略に悩んでいた際、不意に聞こえた声。それは焔と違う声で、少し幼い。
「ラグナルが喋ってるのか!?」
『いいえ、私も焔と同じです。私を使って下さい』
「使えって………いきなり言われても何が何だか………」
『今のマスターじゃ勝てませんよ?』
「うっ………」
声の言う通りだった。ヴィータが何もしてこないうちに何か手をと考えていたが、一向に良い案が浮かばない。
『さあ、私を使って下さい。………ってかピンチに出現するヒーローみたいにババン!!と活躍したいのでお願いですから使って下さい!
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