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リリなのinボクらの太陽サーガ
ナイトオブハイウェイ
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きた!?」

「彼女はあの方の悲願を果たすために必要なんでね」

「確保さえできるなら生死は問わないの……」

「?」

「質問はここまでだ。我らはポー子爵、兄のエドガー」

「妹のヴァージニア。お手並み拝見といかせてもらうよ……」

「来るぞ、ジャンゴ!!」

直後、一瞬だけブレーキをかけたエドガーはジャンゴの横に並んで強引にバイクをぶつけ、壁に挟んで叩き付ける。その勢いを利用して振り下ろしてきた紫色の西洋剣を、ジャンゴは咄嗟に右手に展開したブレードオブソルで受け止め鍔迫り合いになる。このままでは自分もバイクも持たないと判断したジャンゴは、アギトの指導のおかげで扱えるようになった魔力操縦でバイクを安定させ、エドガーのバイク後部を強引に蹴る。いきなり不安定になったエドガーは立て直しが間に合わず反対車線の壁に激突、スピンしてかなり後れを取った。

しかしヴァージニアは何もしていない訳ではなく、緑色のライフル二丁でジャンゴに向けて射撃してくる。即座にジャンゴはバイクの座席に足をかけ、魔力のコーティングを施した剣で防御、左手に構えた太陽銃フーパーから出る輪の弾丸で反撃する。フレームがフーパーなのは、この速度では攻撃力より攻撃範囲を重視した方が良いと判断したためだ。威力はそこまで高くないとはいえ、迂闊に攻撃を受けるのは愚策と考えたヴァージニアは回避を優先、ドリフトで大きく回り込むように避ける。しかし速度を落とした事で接近を許してしまい、ジャンゴの持つソル属性の剣が彼女に迫る。だがそれも想定済みだったヴァージニアは片方のライフルで剣の軌道を逸らし、更にもう片方のライフルで銃撃してきた。

「ッ!」

慌ててブレーキで速度を落とした事で、銃弾はジャンゴの頬をかすめるだけに留まる。しかし回避のためとはいえ速度を落としたせいで、後ろに離されていたエドガーも一気に接近。咄嗟にドリフトし、エドガーと剣による攻防を繰り返す。だが一瞬だけ離れたらそのタイミングでヴァージニアの銃撃が来るため、ジャンゴは有効な一手を打てずにいた。

「そろそろ退場願おうか」

「悪く思わないでね……」

両方から巧みなコンビネーションで迫られて挟み撃ちの状況に追い込まれたジャンゴは、とにかく片方をどかして状況の打破をしようと、エドガーに太陽銃を撃とうとする。が、寸前にヴァージニアの銃撃がジャンゴの左手と太陽銃にヒット、その威力で左手をやられた上に太陽銃を手放した直後、エドガーの斬撃が追い討ちをかけるが如く太陽銃に直撃……大きく損傷しながら夜のハイウェイに落としてしまう。

「くっ……太陽銃が!」

「これで終わりだよ!」

太陽銃を失った事でソードしか武器が残っていないジャンゴは、エドガーの剣を何とか寸での所で防ぐものの、背後のヴァージニ
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