ナイトオブハイウェイ
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ミサイルの燃料部に直撃、引火して真夜中の街の空に赤い閃光を発生させた。突然の爆発で周囲の住人は慌てて飛び起きるが、それよりもミサイルを狙撃銃で迎撃してみせた事にジャンゴ達、そして二つの影はあまりの驚きで目を丸くしていた。
「カウンタースナイプ!」
「蜂蜜の濃度は彼女の方が上のようね……」
「驚いたよ、闇の書の先代主の娘」
「ここまで腕を上げていたなんて……」
BANG! BANG!
「ッ! どうやら彼女にボクたちの位置がバレているようだ」
「眠り姫を起こすのはまたの機会にしましょう……」
そう言った二つの影……緑の髪の少年と紫の髪の少女は、自分達がいる倉庫の傍に停めてあった、それぞれ髪色と反対の色をした丸いフォルムのバイクに乗って夜の道路を走り去ろうとする。
一方……、
「ところがぎっちょん! そう簡単には逃がさんよ!!」
影の逃亡を遠くからスコープ越しで見ていたマキナは急ぎジャンゴに位置を伝えると、彼は咄嗟に2階の窓から跳躍、自分のバイクを路上に召喚して飛び乗る。そのまま慣れた手付きでエンジンをかけ、アクセル全開で追跡を開始した。
「ちょ、ジャンゴさん!?」
「お〜流石サバタ様の弟、やる事がわかれば機敏に動くね。さて……と、なのははここにいて。私もちょっくら仕返しに行ってくる」
「待って、マキナちゃん! 私も一緒に……」
「駄目、なのははここを守るんだ。この襲撃を自分の責任だと思うなら、その尻拭いぐらい自分でしてみせて」
「でも……!」
「姉御はなのはが家族を失ったら元も子もない、って言ってるんだ。まあ任せとけ、ヤバくなったら姉御の首に縄くくり付けてでも逃げるさ」
その言葉を受けてもなのははもどかしさを感じており、完全に納得はしていなかった。だが時間も無い事でアギトはひとまず彼女に背を向け、ジャンゴと同様に2階から飛び降りてバイクを動かす準備をしていたマキナの下へ飛翔する。部屋に家族が慌てて駆け込む隣でなのはが窓から見守る中、マキナはそのままアギトとユニゾン、ジャンゴの跡を追いかけるようにバイクを走らせた。
そして先に影の二人組を追いかけたジャンゴは、おてんこの気配探知を頼りに追跡を続ける。ユーリの改造によってかなり乗り回しやすくなったため、全速力かつ最短距離で目標へ向かう事が出来ていた。そして二人組が料金所ごと突破した高速道路に彼も入り、トンネルの入り口に差し掛かった所で二人のすぐ後ろに着く。
「追い付いた!」
「このダークマターの濃度、やはり連中はイモータルか!」
「おや、追い付かれてしまったよ」
「いいわ、少しだけ遊んであげる……」
「おまえ達の目的はなんだ!? なぜなのはを襲撃して
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