ナイトオブハイウェイ
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い事を改めて証明していたりする。
「せっかく来てくれたんだ。なのはも久しぶりに家に帰りたいだろうし、もう遅い時間帯だから皆さんも今夜はうちに泊まっていったらどうかな?」
「じゃあせっかくだし、御呼ばれさせてもらうよ。お世話になります」
ジャンゴが了承した事でマキナ達もその意向に従った。翠屋と高町家本宅は別の場所にあり、なのはは4ヵ月ぶりの実家を前にしんみりした表情を浮かべ……、
「ただいま」
「おかえりなさい」
静かに……暖かく迎え入れられた。一方でジャンゴはなのはの家を見上げて、世紀末世界の仲間達の事を思い浮かべる。
「……皆は大丈夫かな?」
「それって世紀末世界の?」
「うん。太陽樹の守護や結界があるとはいえ、イモータルに襲撃される可能性はゼロじゃないからどうしても心配になるんだ」
「私もあっちにシャロンがいると分かった以上、すぐにでも迎えに行きたい所だけど、こういうのは焦ってどうにかなるものじゃないしね。ま、気長にやろう」
「せめて僕達をこっちに連れてきたあの子に会えれば、帰る方法もわかると思うけど……どこにいるかわからないから望み薄かな」
「……?」
ちょっとした認識のすれ違いもありながら、二人も煌々と照らされる家の中へと入るのだった。
それから桃子の手による夕食が振る舞われて、母親の味というものを再び味わえたなのははその事に感謝するが、その隣でジャンゴとマキナは二度と感じられないと思っていた母親の温かさを料理から感じ、士郎と桃子が微笑ましく見守る中、複雑な気持ちのまま食した。
「ところでジャンゴ、君はどれぐらい強いんだ?」
「やっぱりそれ訊いちゃうんだ、恭ちゃん……」
「一剣士として、そしてサバタとも何度か剣を交えた仲として、どうしても気になってな……。それで、どうなんだ?」
「一応サン・ミゲルのウェポンマスターより上ではあっても、基準がわからないからどうとも言えない。過去のサバタとの決闘では辛くも勝ちはしたけど、実力自体はほとんど同じだったから負けた所で何もおかしくなかった。多分、状況や相性があの時の勝敗を分けたんだと思う」
「ほう……?」
「もしサバタが生きていたとして今再び決闘をした場合、今度こそ彼が勝つかもしれない。意志の強さは正直に言って、サバタの方が強いと思ってるから」
シャロンから次元世界でサバタが成してきた事を聞いてから、ジャンゴはその事をより強く理解していた。どこにいてもサバタは常に一本芯が通った生き方をしている、と。それに同意して、なのはも言葉を繋げる。
「確かにサバタさんの意志はとてつもなく強いよね。命尽きる最後の瞬間まで、大事なもののために頑張ったんだもの。でも、消滅した後も何故
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