ナイトオブハイウェイ
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の配慮には感謝しているよ。君が道を示してくれなかったら、俺達はなのはと再会する事も出来なかったかもしれない」
「せめてなのはには家族をもう少し大事にしてもらいたい所だけど……今はちょっと難しいかな。あ、そうそう忘れる所だった。士郎さん達には心苦しいと思うけど、もしなのはの友人と会っても、なのはの生存の事はギリギリまで伏せておいてくれると助かる。相手が“裏”である以上、下手をすればなのはだけでなくその友人にも危険が及ぶから重々気を付けてほしい」
「了解した。裏社会の経験は俺の方が積んでるからね、そういう連中が本気で口封じしてくるとかなり厄介なのは理解してるよ。……さ〜て、色々話が済んだところでそろそろ本題に入ろうか、なのは?」
「は、はい!?」
「これから久しぶりに、家族みんなで“オハナシ”しようか……?」
「わ、わかってたけど……地球に帰ると言われた時点でこうなるのわかってたけど! やっぱり怖いよぉ〜!!」
士郎がオハナシと言った瞬間、恭也と美由希、桃子からもギラリと目が光っていた。オーバーワークによる過労も撃墜した原因の一つであると知った時から、高町家はなのはの状態に気付けず止められなかった事をずっと後悔していた。そして彼女の生存が判明したこの時、それが爆発したのだ。
「姉御……なのはがめっちゃくちゃ助けてほしそうな目で見てくるけど、放っておいて大丈夫なのか?」
「心配しなくても大丈夫だよ、アギト。単になのはが隠してた分のツケが今来ただけだし、一度みっちり話すのも大事っしょ。ま、このコーヒーでも楽しんで適当に待ってよう」
「コーヒーはちょっと苦過ぎるから、僕は出来ればジュースが良いな。トマト以外ので」
何気に子供舌なジャンゴに、おてんこは苦笑いした。干し肉などはともかく、基本的に太陽の果実という果物とか、チョコレートとか、ソーダ味やコーラ味のアイスバーとか、そういう甘いものばかり食べてきたから大人の味覚は全く経験してないなぁ、と太陽の戦士として戦ってきた事の意外な弊害を見つけたおてんこは遠い目をする。
「(別に自炊や料理が出来ないという訳ではないし、味の好き嫌いはあっても何でも食べられるから特に問題は無いがな……)」
その後、マキナはコーヒー、アギトはミルク、ジャンゴはオレンジジュースを飲みながら、高町家のオハナシが終わるまでなぜか店内にあったインベーダーゲームで時間を潰すのだった。
うぉ〜は〜♪
ピッピッピッピッピピピピピピピピ……ピピピピッピッピッピ。
彼らの視界の向こうで繰り広げた高町家のオハナシという名の家族会議は、最終的に日が完全に暮れて閉店した頃にようやく終わった。しかしなのはがちゃんと意思を示して彼女の家族を渋々ながらも納得させた辺り、彼女の意思が固
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