ナイトオブハイウェイ
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ゴもヴァンパイアとなっていた。そして影のイモータルに身体を乗っ取られながらもその支配に抗い続け……最後は彼の血と魂を受け継いだ息子たちによって浄化された」
「…………」
「そう、だったのか……自らの手で父親を……。という事はサバタ君やジャンゴ君にとって、俺が助かった事実は心情的にあまり受け入れがたいだろうな……。すまない……」
「ううん、あなたが謝らなくてもいい。お父さんの事は僕も納得してるし、あなたが助かった事を妬むなんて事はしたくない。それに……あのサバタが何も言わなかったんだ、なら僕も受け入れるよ」
「そうか……君は……いや、君達兄弟は本当に強いな。だが君達の事を知れば知る程、大人として悲しくなってくるよ」
士郎の言葉の意味を真に理解できたのは、この場ではおてんこのみだった。子供ばかりこんな目に遭っている、という事実が高町士郎に一人の親として無力感が湧く事を、ジャンゴやなのははまだ理解できなかった。
そんな風に暗い空気が流れる中、コーヒーを飲み終えたマキナがお代わりを求めた後、「そろそろ話を戻していい?」と尋ねた事で、この話題はここで打ち切られた。
「で、どこまで話したんだっけか……え〜っと、そうそう。助かった経緯とかは後で説明するけど、とりあえず要点をざっくりまとめると……現在なのはの立場はかなり危険だ。管理局の“裏”から暗殺部隊を送り込まれるところからもそれはわかる」
「暗殺とはまた随分物騒な話だな……リンディさん達は信頼できると思って託したんだけど……“裏”に対応できない辺り、残念ながら見込み違いだったか。それで、要するに俺達はそいつらからなのはを守ればいいのかい?」
「それは“避難案”……つまりなのはが地球に帰って二度と次元世界に関わらないように生活するならば、の話だった。だけど彼女はそれを是としなかった」
「なんだと……?」
一瞬士郎から殺気を放たれて正面にいるマキナは背筋に冷たい汗が流れるが、彼以上の化け物とは2年前に戦った事があるため、すぐに落ち着くことが出来た。そこからヘリとマザーベースで話した事になのはの意思も付け加えた内容を、懇切丁寧に高町家に伝えた。
「管理局に与えられた偽りの名声を超えて真実となる。そうすれば“裏”に狙われる事も無くなり、友達も守れて一緒にいられる“報復案”か……」
「その綱渡りも同然の道を、なのはは選んだ。ちゃんと念押しして尋ねたら彼女はその覚悟も示し、その想いの強さを私は認めた。後は連中の動向に気を付けながら行動していく予定なんだけど、その前に家族に生きている姿を見せた方が良いと思って、先にここに連れてきたわけ。生還しておいて危険な道を進む以上、家族にも納得してもらわないとね……」
「こっちもそのつもりだ。ただマキナちゃん、君
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