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リリなのinボクらの太陽サーガ
ナイトオブハイウェイ
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アの銃撃に対応する術が無くなってしまった。まるでハイスピードカメラの様に周囲の時間がゆっくりとなる感覚の中、左手の痛みなどで冷や汗を流しながらジャンゴはこの絶体絶命の状況をどうにかしないといけないと思いつつも、明確な答えが見つからないまま……彼女の右手にあるライフルの銃口が彼の心臓に向けられてしまう。

「さようなら、太陽の戦士……」

BANG!

「――――っ!?」

「あれ……撃たれてない?」

「遊び過ぎたか、彼女も追い付いてきてしまった」

今の銃撃でヴァージニアはライフルを持っていた右手を撃たれ、ジャンゴは攻撃が来なかった事につい驚き、そしてエドガーは増援の存在に苦々しい表情を浮かべる。右手を押さえて後ろを向いたヴァージニア達は、ヘッドライトを光らせて猛スピードで迫る黒いバイクを視認した。

「落し物配達に来ましたぜ、ジャンゴさん!」

「見つけて拾ったのアタシだし、そのせいかなんかめっちゃボロボロになってるけどな!」

「マキナ……! アギト……!」

「これ以上の戦闘はボク達でも危険だ、撤退するよジニー!」

「ええ、エディ!」

引き際を見極めたポー子爵はバイクから煙幕を発射、ジャンゴ達を一気に引き離そうとブーストをかけて突っ走る。なお、左手をやられたジャンゴは右手で怪我の部分を押さえているのでバイクの速度が緩慢になっており、彼の状態に気づいたマキナはジャンゴのバイクと速度を合わせる。そのためポー兄弟は煙幕の向こうに消えてしまい、もう追い付けないと判断したジャンゴとマキナは一旦路肩にバイクを停める事にした。

「あ〜あ、逃げられちゃった」

「しょうがねぇよ。ジャンゴの左手もそうだけど、太陽銃はこんな状態だし……」

アギトがジャンゴに見えるように、先程彼が落としてしまった太陽銃を抱える。だが太陽銃は全体的にヒビが入っており、今のままではまともに使う事すら出来そうになかった。おてんこはその太陽銃の有り様を見て、悩まし気に唸る。

「う〜む、損傷し過ぎてこのままでは使えそうにないな」

「まさかまた太陽銃を失う事になるなんてね……あ、痛っ!」

「はいはい、治療中は大人しくしてね〜っと。今は太陽銃よりジャンゴさん自身の事を優先してもらえない?」

「わ、わかった……。またマキナに助けられたね、ありがとう」

「どういたしまして」

彼の感謝を受けたマキナは、とりあえず落ち着いたら安全な場所まで移動する事を提案し、ジャンゴもそれを了承した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

新暦67年9月16日、2時58分。

ある高速道路のトンネルの出口付近にて。

「ねぇ、すずか。これ……本当に効くの?」

「月村の技術を結集したし、大丈夫だよア
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