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リリなのinボクらの太陽サーガ
ナイトオブハイウェイ
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当にありがとうございます……!」

「恭也だ。おまえ達兄弟には何度も借りを作ってばかりだから、いつか恩返しでもしたい所だ」

「私が美由希だよ。困った事があったらいつでも言ってね」

高町家の皆に注目されながら自己紹介をされて、少し緊張しながらジャンゴも頷いて自己紹介をした。しかしジャンゴは内心、この家族……特に高町士郎に対して複雑な感情が湧きあがっていた。それは自分の家族が一人も生きていない事による悲哀か、それとも理想の家族の姿を見出した事による羨望か、はたまた自分の父親は苦悩の末に葬ったのに高町士郎は助かって家族と暮らせている事による嫉妬か、本人も気持ちが混乱してよくわかっていなかった。一つだけ確かなのは、目の前の家族が眩しく見える事だった。

おてんこ!

「少しいいだろうか?」

「うおっ!? な、なんだこの変なひまわりは!?」

「ひまわりじゃない! 私は太陽の使者、おてんこだっ!!」

「太陽の使者……? そうか、あなたがそうだったのか……」

念のため姿を隠していたおてんこが現れた時は当然彼らも驚いたが、アリスの件で太陽の使者の存在を耳にした事があるので、そこまで取り乱したりはしなかった。そもそも例外であるアリスが人型なので、そのまま流れでてっきりおてんこも人型だと勘違いしていたのが驚いた原因であった。

「高町士郎、私達はシャロンからサバタがこちらの世界で成した事をあらかた聞いてきた。その中でヴァンパイアとなっていたお前をパイルドライバーで浄化したが、奇跡的に人間として生還したという出来事があった。私にとって正直に言うと眉唾物だから、改めて本人の口から訊きたい。それは事実なのか?」

「……事実だ。俺は昔、用心棒みたいな仕事をやっていたのだが、迂闊にも敵から不意打ちされて致命傷を負った。それで家族の所へ帰らなきゃという思いで病院に向かったが結局無理で力尽き……次に気付いた時にはヴァンパイアになっていた。それからは自分が人ではない存在になった事は本能的に理解したが、自我を飲み込むほどの吸血衝動やラタトスクの洗脳術によって、俺の精神は全て封じられていた。だけど2年前、フェイトという子をかばったサバタ君の月光仔の血を吸った事で記憶が回復し、洗脳に抵抗できるようになったんだ。そして色々あって俺は最後にサバタ君の手でパイルドライバーに焼かれて……こうして人間に戻ることが出来た。多分、俺が戻れたのは本当に奇跡だったんだろう」

「なるほど……ああ、確かに奇跡だな。色々もどかしいぐらいに……」

「ところでこっちも気になってる事がある。吸血で記憶を取り戻した話をしていた際、サバタ君は『親父の場合もあった』と言っていたが、もしや……」

「今お前が想像している通りだ、高町士郎。サバタとジャンゴの父、リン
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