NINE DORAGON
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さんとジュビアさんのようにしっかりと指を絡ませ、魔力を融合させていく俺とグレイさん。
「水竜の盾!!」
「アイスメイク・・・城壁!!」
ドラゴンの攻撃を防ぐためにまずは俺が水の壁を作り出し、それを凍らせるようにグレイさんが魔力を集中させていく。それによって、妖精の尻尾のメンバー全員を守れるほどの巨大な壁を作り出すことができた。
ドゴォン
その直後に響き渡る大きな音。その力により大地が砕け、生み出された衝撃波が俺たち目掛けて飛んでくる。しかし、それは氷の城壁によって防ぐことができ、思わず安堵の声が漏れる。
「一々やることが派手だな、向こうさんは」
「ですね」
苦笑いといった感じの笑みを浮かべるグレイさんと俺。ただ、後ろから猛烈な負のオーラを感じた俺はすぐに彼の手を振りほどく。チラッとそちらに目を向けると、そこでは俺と同じ水の魔導士が、まるで娘に旦那を取られたかのような、そんな表情をしていて、正直かなり怖い。
「あの・・・ジュビアさん?」
「なんでグレイ様はジュビアじゃなくてシリルの手を・・・」
どんよりしているジュビアさん。たぶん近くにいたのが俺だったからなんじゃないかな?そう信じた方がきっと楽ですよ。
ドゴォォォン
「「「「「!?」」」」」
ジュビアさんの扱いに困っていると、突然凄まじい爆音とドラゴンの叫び声が聞こえてくる。しかもそれは上空から聞こえてきており、驚いた俺たちはそちらに視線を向けた。
「聞こえるかぁ!?」
その方角から聞こえてくる男の人の声。それは、大切な仲間を救出にいった人のものだった。
「滅竜魔法ならドラゴンを倒せる!!」
「この声・・・ナツか!?」
「ナツさん!!」
なんでドラゴンの上に乗ってるのかはわからないけど、久々に聞いた彼の声に俺たちは安心し、ホッと一息つく。
「滅竜魔導士は九人いる!!ドラゴンも九人いる!!今日この日のために、俺たちの魔法があるんだ!!今戦うために、滅竜魔導士がいるんだ!!」
これを聞いてようやく、初代が何を言いたかったのか俺たちにも理解できた。そして、ナツさんがこのあとに言いたいことも。
「行くぞぉ!!ドラゴン狩りだぁ!!」
その声と共に、ドラゴンに打ち込まれる猛き炎。それを聞いた俺とガジルさんとラクサスさん・・・いや、この場にいない滅竜魔導士たちも、きっとやる気に満ち溢れていることだろう。
「九人?」
「滅竜魔導士は、八人しかいないはずじゃあ・・・」
ナツさんの言った言葉に少々違和感を感じている様子のグレイさんとジュビ
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