NINE DORAGON
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俺のグレイさんの嫁発言に大喜びしているジュビアさん。彼女は戦いの最中とは思えないほどに体からラブラブオーラを発しつつ、グレイさんに飛び付いていたが、すぐに引き剥がされていた。
「そこのバカップル!!あんまりイチャイチャしてんな!!」
「イチャイチャしてねぇわ!!」
謎のミイラ・・・あ、ガジルさんか。ガジルさんがドラゴンに体を向けながらもジュビアさんとグレイさんにそう突っ込みを入れており、迷惑だと言わんばかりにグレイさんが食って掛かっている。その間もジュビアさんがグレイさんに抱きつこうとしてるのはきっと気のせいじゃないと思う。
「しっかし・・・あいつ全然攻撃が効いてる感じがしねぇな」
「そうですね」
いきなり真面目な顔してアトラスフレイムの方を見てそう言ったのはグレイさん。彼に引き剥がされたジュビアさんは諦めたようで、隣に並ぶように立ち、小さくうなずいていた。
「たまに効いてる攻撃もないことはないんだがな・・・」
ボソッと呟くようにラクサスさんが言う。ただ、あまりにも声が小さくて、何を言っているのかは聞き取れなかった。
「どうすれば、あんな化け物に勝てるというのだ」
「初代!!あんた天才軍師だろ!?なんか策はねぇのかよ!?」
後ろを振り向き、アスカちゃんの手を握っている初代にグレイさんが作戦がないかを聞く。初代は妖精軍師って言われてるぐらいだし、その頭脳は大魔闘演武ですでに実証済み。何か打開策があるとすれば、それは彼女の口から発せられるに違いない。
「あります」
すると、真剣な表情で初代はそう返す。
「ドラゴンは九頭。おそらく何人かは、同じことに気付いているはず」
「は?」
「その策とは?」
初代が一体何を言いたいのか、理解しきれていないグレイさんとエルザさん。そんなことを言っている俺も、何を言っているのかわかってないんだけどね。
「おめぇら!!ボケッとしてるなよ!!」
「来るぞ!!」
ガジルさんとフリードさんの声でそちらに意識を戻す俺たち。そちらではアトラスフレイムが足を大きく上げており、最初に街を襲った衝撃波をやろうとしているのだとすぐにわかった。
「シリル!!」
「はい!?」
それを見たグレイさんは何を思ったのか、俺の手を取る。その際ジュビアさんがこの世の終わりみたいな顔をしていたけど、それ以上に俺の方がテンパっている。だってなんで手を取られたのかわかってないんだもん!!
「グレイさん!?」
「あれを防ぐぞ!!手ぇ貸してくれ」
そう言われてようやく彼の狙いに気づいた俺。たぶんジュビアさんではなく、俺を選んだのは俺が滅竜魔導士だからなのかもしれない。
「行きますよ!!」
「おう!!」
先程のグレイ
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