NINE DORAGON
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み込まれてしまった。だが、今回は多少耐える時間も取れていたし、返すことはできなくても軌道をずらすことは出来ていた。それはつまり、ドラゴンのパワーよりもレオンのパワーの方が上。レオンの使い方次第では、勝利することも出来るかもしれないということなのである。
「なるほど。確かにその通りだな」
「そのためには、俺たちで奴の気を引かなくてはな」
そういって構えを取るカグラとリオン。二人はアイコンタクトを取ると、刀を持った剣士がドラゴンに向かって突っ込んでいく。
「アイスメイク・・・大鷲!!」
前方を走る女性の間を抜けるように放たれる氷の鷲たち。その鷲が向かっている先には、レオンが付けた傷があった。
「あの場所を中心に、まずは動きを封じる!!」
ヒビがついているならそこが一番ダメージを通しやすいのは誰しもがわかること。まずはリオンの造形でそこを集中攻撃し、カグラが一気に足を砕くという作戦のようだ。しかし、
「効かんわ!!」
「!!」
リオンの魔法が直撃したにも関わらず、ほとんどダメージを受けていないドラゴン。続けざまにカグラが不倶戴天を降り下ろすが、
「くっ!!」
鱗の硬さに力負けしてしまい、あっさりと弾き返されてしまう。
「カグラ!!ケガはないか!?」
「心配無用。これしき、何ともない」
リオンがすぐさまカグラに声をかけるが、彼女はいつも通りの冷静な佇まいでそうか返す。
「カグラさんがもうちょい回復してればなぁ・・・」
「それは俺たち全員に言えることだよ」
カグラ至上主義のソフィアがドラゴンに彼女が力負けしているのはケガの回復度合いが追い付いてないからと考えているようで、そんな言葉を漏らしている。それに対してレオンは全員の方に視線をチラリと向けてから答えていた。
「我が仲間のシェリアは回復魔法が使える!!負傷者は名乗り出よ!!」
ドラゴンの猛攻に押されっぱなしの魔導士たち。そんな彼らを気遣ってジュラがそう言うが、シェリアの魔力や体力にも限界がある。戦力の頭数が足りなくなるとはいえ、ほとんど役に立てそうもないメンバーたちはなかなかケガをしても名乗り出れずにいた。
「ねぇ、何かあいつらをやっつける方法ないの?」
「今調べてる」
古文書を駆使して目の前の脅威を取り除く方法を検索しているヒビキ。その横からミリアーナが覗き込んでいるが、全くドラゴンに対抗するべき手段がない。
「はぁっ!!」
「ぬん!!」
レオンとジュラの強力なパワーを保有している二人がドラゴンに同時に拳を叩き込む。しかし、レオンも傷をつけるのが精一杯で、ジュラに至っては全くかすり傷すらつけることが出来ていない。
「レオン!!ソフィアの時みたいにブ
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