NINE DORAGON
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アトラスフレイムの方を見ると、口元と思われる位置にオレンジに光る何かに気付く。
「あれは・・・」
それが何なのかわかった俺はすぐに後ろを向いて声を張り上げる。
「皆さん!!ブレスが来ます!!」
「「「「「!!」」」」」
滅系魔導士系魔法を使うもののみが使える口からの攻撃。俺たちはそれを回避すべく四方に飛ぼうとした。しかし、
「「「「「うわあああああ!!」」」」」
気付くのが遅かったようで、避け切る前にブレスを発射されてしまった。
第三者side
「氷神・・・氷結!!」
体を一回転させながらドラゴンの足を撃ち抜くレオン。その威力はやはり絶大で、他のものの攻撃では全く傷をつけることができなかったその体にヒビを入れている。
「体がでかい分、動きはノロマだな」
自信と手に入れたレオンは自分の速度についてこれないドラゴンを挑発するようにそう言う。
「小僧が。あまり意気がるなよ!!」
彼のその態度に怒ったドラゴンは、口に魔力を一瞬のうちに溜め、それを放出する。
「ここはソフィアに任せて!!」
レオンに一直線に向かっていたブレス。それを弾き返すべく彼の前に割って入る小さな人影。
「はあああああ!!」
その少女は巨大な魔力の塊に自分の手をぶつけ、敵に跳ね返そうとしている。だが、
「やっぱムリ!!」
押し返すのはさすがに厳しかったようで、横に弾くようにして軌道を修正するソフィア。おかげで後ろにいた魔導士たちは全員怪我することなく済んだ。
「サンキューソフィア」
「いいよお礼なんて。弾いただけだし」
横に並んだソフィアに礼をいうレオン。しかし、彼女は何やら不機嫌そうな声で素っ気なく返していた。
「何あれ?」
「女心には色々あるの」
「??」
ラウルがなぜソフィアが怒っているのかわからず隣にいるシェリアに質問していたが、彼女がそんなことを言うので余計にわからなくなり、頭を抱えていた。
「ソフィアの魔法で跳ね返せればなんとかなると思ったが、弾くので精一杯とは」
二人のチビッ子の後ろからやってきて、彼らの前に出た刀を携えた女性がそう言う。
「だが、一つだけ収穫もあるぞ」
「収穫?」
そんな女性と並ぶように銀髪の青年がドラゴンの前へと姿を見せる。彼の言っていた収穫が何なのかわからない魔導士たちは、彼の方に視線を集中させていた。
「ああ。ソフィアはレオンのブレスは弾けなかった。つまり、奴のブレスはレオンよりも劣るということだ」
大魔闘演武でソフィアがレオンと戦った時、彼女は一瞬のうちにレオンの黒い冷気に飲
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