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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第6話 外出
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や、これが巷で有名なキラキラネームというものなのかと思ってね」
………………
えっ!?
木山はサービスでやってきた水を口に含んだ。
「えっと……その感じは初めてというか……キラキラネームって英語読みを無理やり日本語にするようなことではなかったでしたっけ?」
「じゃ、サソリの英語読みでスコーピオン君が正しいキラキラネームということになるな」
サソリ→スコーピオン→すこうぴおん
むりやり漢字を当てはめると
須甲比音くん
ってなればいいんだな。
「よかったわね、とりあえずキラキラネームじゃないわよ」
背中をバンバンと叩く御坂。
「ちっ」ブスッとサソリも頬杖をついて外を見る。
「でも何かへましたら須甲比音くんと呼びましょうかね」
店員が喫茶店でだしているメニューを持ってやってきたので各自で注文をすることに。
「ドリンクバーを人数分っと、サソリは何か頼みたいものある?」
メニューの覗いてみるがどれもあまりサソリの興味を引くものはない。
「特にないな」
「遠慮しなくていいのよ。この3ポンドステーキ(約1.3kg)とかどう?」
と写真で出されたのは鉄板からはみ出るくらいに焼かれた肉の塊だ。
申し訳程度に下に玉ねぎが顔をのぞかせている。
「こんな食えねえよ」
見たくもない感じで目を背けた。
「では、ドリンクバーを人数分とまた追加注文をすればいいわね」
店員さんを呼んでドリンクバーを注文した

ドリンクバーのシステムについて軽く説明する。
「あそこでコップをもらえば飲み放題……怪しいな」
「まあ習うより慣れろってことで」
「自分で使っていれば納得するでしょうね。いってきなさいですわ」
半ば蹴りだされるように座席を追い出された。
「いてて」
仕組みが複雑だな。サソリはフラフラとした足取りで説明を受けた個所へと移動していった。
「変わった子だな」
木山がサソリを見送りながら視線を真っすぐに戻した。
「同じ学生かね?」
「いえ、私たちにも身元が分からないのですわ。ある日突然血だらけで道に倒れていまして」
「結構ひどい傷だらけだったから……その虐待を受けていたんじゃないかと」
「そうか、確かに普通の子供というものではないな」
木山はかつての自分の過去から子供たちの顔を思い浮かべた。
「虐待の可能性があるなら、大々的に呼びかけることは勧めないな。虐待していた親が来るかもしれない」
「そうですよね。今度捕まった時のことを考えると」
「少し様子を見てみますわ。それに今解決すべきは謎の原因不明の意識不明者についてです」

サソリはドリンクサーバーと睨めっこをしながら奇妙奇天烈な装置を注意深く観察していた。
「これか、これを押すと飲み物が出てくるのか」
と緑色に描かれたポップ体のボタンを押してみると

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