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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第6話 外出
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は眠そうな眼で身体を伸ばしてポキポキと鳴らす。
当たり障りのない会話をする。
「ああ、そうだ。お前らさ大蛇丸っていう奴知ってるか?」
サソリは一応、御坂達に訊いてみた。
「おろちまる……?」
御坂がパイプイスに逆に座り、背もたれ部分に前のめりで体重を掛けて座った。
そして、白井と互いに目線を合わせる。
「知らないですわよ」
「絶対絡んでいると思うんだが」
サソリが予想通りと言わんばかり首を後方へと向けた。
「待って、まずおろちまるって人?」
「そうだが。それ以外に何がある」
「いや、ペットかなって」
「何でそうなるんだよ」
「知り合いですの?」
「まあ、知り合いだな。居たらオレに伝えてくれ」
「えっと特徴言ってくれる?」
「ああ」

おろちまるさんの特徴
女口調
長い黒髪
蛇みてえな奴
長い舌

「なかなか濃ゆい方ですわね」
特徴を書きだしてみたが、なんかこれだけで物語が書けそうな素晴らしく特徴的な外見も持っている人でした。
そこで御坂が白井を連れて、サソリには内緒話をするように相談した。
「サソリとどういう関係かしらね」
「そうですわね……この特徴から類推すると女性ですから彼女?」
彼女!?
「うん、やっぱりそうなるわよね。サソリが虐待されていた時に助けてくれた恩人みたいな」
御坂と白井は特徴からサソリの元カノ(と思われる)「おろちまる」という女性を想像する。

長い黒髪に着物を羽織った可憐な少女だ。
目元は鋭く長い舌を出したり入れたりしている。
歳はサソリより年下くらいで背もサソリよりは小さい。
大丈夫サソリ君?
ああ、もうこんな暴力だけの世界なんてやだ。
よく耐えているわよ。必ず私が助けてあげるからね
ああ、すまん
そして、重なり合うくちび……
キャーキャーキャー!!

もうそんな仲なの?
あたしたちよりも年下なのに?(見た目は)
「最近の若い子は早熟といいますからねお姉様!」
「それにしたって早すぎるわよ」
サソリを真っ赤な顔で睨み付けると
「お、おおおおおお姉さんはそ、そそそそそんな関係みとめないからね」
「何の話だ?」

ところで
「なんでお前らここに来たんだ?」
サソリは軽く柔軟体操をしながら御坂達に訊いた。
「えっと、前に話したレベルアッパーの話。使ったと疑わしい人が倒れたみたいなの」
「ほう、やはりか」
やはり……?
「術にはそれ相応のリスクがあるもんだ。短期間で能力が上がるなら意識不明くらの事は起きるだろうし」
腕を頭に回して両足をブラブラさせる。
「アンタ知ってたの?」
「知っているというか……まあ大体予想通りだな」
サソリは頭をふらつかせながら眼を閉じる。
「そいつはどうなった?」
「えっと……意識だけがなく
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