マブラヴ
1240話
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ズヘッグの象徴の1つでもあるファントムが自分達へと向かってくるのに、落ち着いて行動出来る筈もない。
地上では、いたる場所でビームライフルから放たれたビームが飛び交う。
勿論中には冷静に判断してバルカンで迎撃しようとしている者もいる。
一発が大きい代わりに連射性が殆どないビームライフルより、連続して射出するバルカンの方がファントム対策には有利なんだよな。
これがムウのソードブレイカーや、レモンのソリッド・ソードブレイカーであれば、打突攻撃が可能な武器なので、バルカンも意味はないんだが……
ただ、冷静に対応させるといっただけではなく……
「ほら、ついでだ」
地上への絨毯爆撃的に放たれるのは、エナジーウィングの刃状のエネルギー。
広範囲に攻撃可能なこの武器は、バルカンを使っているダガーLのいる場所へと向かって集中的に降り注ぐ。
そして……
『ダガーL部隊、全滅。これにて模擬戦を終了します』
オープンチャンネルに、オウカからの通信が入って模擬戦は終了した。
「ふぅ。……それなりに鍛えられてきてはいるな。イザークとオウカに任せて正解だった」
地上へと向かってニーズヘッグを降下させながら、呟く。
今回、本当にどうしようもない敵を相手にしての訓練という事で、俺が模擬戦の相手を務めた。
実際、こうして見る限りではダガーL部隊はそれなりに連携も取れており、BETA程度であれば問題なく倒せるようになっているというのは実感出来た。
ただ……シャドウミラーの下部組織という事は、自然と俺達の名前を背負う事になる。
つまり、より強大な敵と戦う事になる可能性も高い。
例えば、修羅王、ダークブレイン、ネオ・グランゾン、クイーンバジュラ等々。
そんな存在を相手にした時、今のエルフ達ではどうしようもないままに全滅してしまう。
そもそも、そんな強敵を相手にするには機体の性能が圧倒的に足りないというのもあるんだが。
それでも、俺との戦いで生き延びる道を少しでも得る事が出来れば、シャドウミラーの代表としては嬉しい限りだ。
地上へと着地したニーズヘッグのコックピットから降りると、不意にギャーギャーとうるさい声が聞こえてきた。
そちらへと視線を向けると、そこではイザークがエルフ達へと散々に今の模擬戦での駄目出しを行っている。
「お疲れさまです、アクセルさん。はい、これどうぞ」
「ああ、悪いな」
オウカから受け取ったスポーツドリンクを飲み、改めて視線をイザーク達の方へと向ける。
「珍しいな、今日は止めないのか?」
「はい。今日の模擬戦ではイザークの言う事も色々と分かりますから。ニーズヘッグを相手にしたとしても、最初のうちは今までに習った事半分も出せてませんでしたし」
「そ
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