マブラヴ
1240話
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り続けている状況でビームライフルを撃っている時にあっさりと見つかったのもあって、撃っては即移動というのを繰り返すようになった。
その判断は間違っていない。実際、ニーズヘッグは射撃戦を得意としている機体だが、近接戦闘も決して弱い訳ではない……どころか、それこそ先程の戦闘を見ていれば分かる通り、6基のヒュドラと2本の腕を自由自在に操る事が可能なのだから。
更には近接戦闘ではT-LINKシステムによる相手の行動への対応も素早く可能であり、そういう意味では近接戦闘が物凄く強い機体だったりする。
……まぁ、それでも俺自身が射撃の方が得意だったり、一気に敵の数を減らすのは射撃武器の方が向いていたりするのを思えば、最終的には射撃の方に軍配が上がるんだが。
それを示すかのように、ダガーLから放たれるビームを回避しつつヒュドラのビーム砲を連続して放つ。
「撃って即移動という考えは正しい。だが、この状況で移動するのに跳躍してどうする。折角森を盾にして移動してるんだから、跳躍すれば移動方法が丸分かりだぞ。慌てるな」
地面を歩いて移動するのと、跳躍しての移動。どちらの方が素早く移動出来るかと言えば、当然跳躍だ。
だが、森の中で跳躍してしまえば当然目立つ。
そして目立つという事は、俺にとって的以外の何ものでもない。
森の上へと姿を現した数機が、次々にビーム砲により撃墜判定となる。
エルフなんだし、森の中での移動はお手の物と思ったんだが……やっぱり生身とMSを使っての移動ってのは大分違うんだろうな。
だが、それでも言われればすぐに直す事が出来るのは、エルフの長所と言ってもいい。
オープンチャンネルで指摘された俺の言葉に、すぐに跳躍せず森の木々に紛れるようにして移動を始めた。
跳躍しての移動も、ケースバイケースで決して悪い事じゃないんだけどな。ただ、今回の場合は向いてなかったってだけで。
都市部とかでの戦闘では、ビルとかあって多少跳躍しても問題がないし。
動きながら射撃してくるのを回避しつつ、そろそろ終わらせるべく決定的な言葉を紡ぐ。
「これで生き残る事が出来たら、そいつはかなりの腕利きだと認めてもいい。可能な可能な限り生き延びてみろ。……ファントムッ!」
その言葉と共に、ヒュドラから放たれる合計48基のファントム。
それぞれがT-LINKシステムにより、俺の意思のままに地上へと向かって飛んでいく。
大きさ自体がそれ程大きくなく、更にはビームやレーザーを反射する特性から、ファントムを破壊する為には実弾兵器を使うか、網のようなものを使って一網打尽にするしかない。
ダガーLにも頭部バルカンと胸部バルカンがあるのを考えれば、落ち着いて攻撃すれば十分に対処出来る筈だった。
……だが、最強と謳われるニー
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