暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1240話
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りに動くT-LINKシステム様々だ。

「ほら、自分達の攻撃に集中しすぎて防御が疎かになってるぞ!」

 オープンチャンネルで叫びながら、至近距離で腹部拡散ビーム砲を放つ。
 拡散と名前が付くだけあって、このビーム砲の射角は広い。
 それでいながら、幾つもの強力な動力炉によるエネルギー供給で、十分過ぎる程の威力を持っている。
 今回は模擬戦なので威力は最低にまで落とされているが、実際がその威力なので、そのビームに命中した時点で撃墜判定となる。

「連携を考えるのはいいが、その連携の為に攻撃の精度を落としてるようじゃ相手に漬け込まれるだけだぞ!」

 オープンチャンネルは、この模擬戦の最中は俺からの通信のみ相手に聞こえるようになっており、向こうからの通信は届かないように設定されている。
 向こうの作戦とかが聞こえてきたりしないように。
 通信チャンネルを使い分ければいいんだろうけど、エルフ達にそれは難しい。
 ともあれ、今の拡散ビーム砲で3機のダガーLが撃墜判定を受け、2機はそれぞれ大破と小破。
 ……へぇ、それでも小破で済んだ奴がいたのか。
 エルフの中では結構な実力の持ち主だな。
 ツイン・ドライブを使って、先程ビームが飛んできた方へと向かって移動を開始する。
 すると、案の定森の木に隠れるようにしてストライクダガーの姿がある。

「動きを止めて攻撃するのを否定はしないが、それを見抜かれるとこうして逆撃を食らうぞ!」

 慌ててビームライフルからビームサーベルへと武器を変えようとしたダガーLだったが、その動きは遅い。
 もたついたいる間に相手の横を通り過ぎ、エナジーウィングの外側の刃がダガーLのコックピット付近へと命中し、撃墜判定となる。
 そのまま、近くにいた別の機体へと頭部ビームバルカンを発射し、コックピット付近へと連続して命中し、こちらも撃破。
 ツイン・ドライブで強引に軌道を変え、空中へと上がっていく。
 ……だが、空中にニーズヘッグが姿を現しても、ビームライフルによる攻撃が行われるまでに5秒以上。

「遅い!」

 これは幾ら何でも遅過ぎる。
 そのままビームの飛んできた方へと向かい、ランツェ・カノーネの砲口を向けてトリガーを引く。
 放たれた巨大なビーム――ただし威力は模擬戦用に落としてある――が数機のダガーLを飲み込み、こちらも撃墜判定。
 だが……次の瞬間に俺の口から思わず感心の声が出る。
 何故なら、自分達が圧倒的に不利な状況であるにも関わらず……それこそ自分達の仲間が一網打尽になったというのに、全く怯む事なくこちらへと向かって攻撃を仕掛けてきたからだ。
 先程の一連の動きで、ビームサーベルを使った近接戦闘では勝ち目がないと判断したのだろう。更に仲間が動かず一ヶ所に留ま
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