第一部 少年たち
第三章
VSヴァジュラ
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応感知。この大きさは、オウガテイルのものとだと思われます。どうかご武運を」
無線からオペレーターの声が聞こえる。戦闘開始だ。
打ち合わせもなく、俺とルイは走った。少しするとオウガテイルの群れが確認できた。ルイが銃フォームにして速度を落とす。どうやら俺が先行してルイがバックアップするらしい。こちらとしても願ったり叶ったりだ。
「正直、銃よりも俺はこっち派なんだよな」
声をあげながらオウガテイルに切りかかる。1匹目を二刀で仕留める。ルイは俺の背後に回ろうとする敵を銃撃する。
これは助かる。やりやすすぎる。まるでベテランのゴッドイーターと組んでいるみたいだ。これが背中を預けるってことか。
俺も負けじとオウガテイルに切りかかに行く。2匹目は尻尾で攻撃してきたがジャンプで避けて空中捕食をする。
「行くぜ、神機解放」
俗に言うバースト状態というもの。捕食モードで相手に喰らいつくことによりオラクル細胞を取り込み自身のオラクル細胞を活発化せる。身体機能の向上をさせる。
そのまま切り倒す。さあ、3匹目と行こうとしたときにはもうルイが片付けていた。二人でアラガミのコアを回収する。ほんの数分で事が片付いてしまった。
「流石、期待の新人ですね。お疲れ様です。帰投準備までもう少し時間がかかります。それまでに資源等の回収をお願いします」
「だとさ。それにしてもルイってすごいんだな。なんかベテランと組んでいる感じだった」
ルイは自分の神機をただ見つめていた。その顔は少し嬉しそうで、俺の想像しているルイとは別人に見えて声を掛けるのを止めた。
「緊急連絡! 強いオラクル反応を感知。早い速度でそちらに向かっております。即刻、2名とも撤退してください。繰り返します」
急に無線からオペレーターからの指示が飛んでくる。繰り返していることをよく聞く。強いオラクル反応。大型か?
「ルイ聞いたか。大型のアラガミが来るみたいだ。俺たち新米兵は身を引こう」
「……もう遅いわ」
ルイは臨戦態勢で神機を構えている。俺もルイの目線の先に目をやる。
……最悪だ。ヴァジュラだ。目線の先には虎に似た養子をしているがそれとは比べ物にならない大きさで。今にも俺らを食べようとしているか。よだれが垂れている。背中からはマント状の器官が生えている。これが一人前への最後の階段。
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