第一部 少年たち
第三章
VSヴァジュラ
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第三章 VSヴァジュラ
「よーし、今日はこれぐらいにするか、アリサ」
白いフェンリルのジャケットを纏った男性は、同じく白いフェンリルの制服を着ている女性に声を掛けた。彼女は帽子をかぶっており、髪の毛は綺麗な銀髪をしている。
「そうですね。ここもだいぶ資源が届くようになりましたね」
アリサと呼ばれている女性は、周りを見渡す。ここはアナグラから遠く離れた地。サテライトの候補地と定められてから、今では対アラガミ装甲壁も設置され周りを囲むように備わっている。中央には昔の村みたいのものがあり、そこは人々でにぎわっている。現在では、サテライトの対アラガミ装甲壁の更新とアナグラ(フェンリル極東支部)からの物資の通路の確保が進められている。
『リンドウさん、アリサの姉ちゃん! 今日、前植えた作物が収穫できたの。みんなでたべましょ』
少女が二人のもとにやってきて、笑顔で収穫した果物や野菜を見せる。
「おお、これは旨そうだな。これでビールでもあれば最高だな」
「リンドウさん。またビールってあまり飲み過ぎるとサクヤさんに怒られますよ」
リンドウは頭を掻く。
「そろそろいったんアナグラに帰るころか」
「ただ、ビールが欲しいだけじゃないですか。でも、サクヤやんや息子さんに会いたくなったんなら素直に言えばいいと思います。
リンドウはまた頭を掻く。今度は少し照れくさそうに
◎
実施訓練から間もない時、まさかこんなにも早くルーキーたちが初陣するのか。どんな活躍をする? 誰が引率するか。などと俺らの初陣の話しでアナグラは埋め尽くされている。もちろん、期待の新人たちの初陣ということはこれからにつながる大事なことで、死なれるわけにはいかない。しかし、これだけの話題性があるのは、天海ルイの初陣に注目が集まっていることが一番の原因だろ。研究員の誰もがその驚異的な適合率に驚愕している。
現在の装備も天海ルイに適応する装備が作られたらしい。リッカさんによるとアラガミ自体がレア個体でブラットと言うゴッドイーターの精鋭部隊などでしか倒せないアラガミらしい。最近は、極東支部付近に現れなくなっているが驚異的な力を持っているらしい。
武器の名はゲフィオン。
天海ルイ 期待の新兵
刀身 チャージスピア ゲフィオン
銃身 ブラスト ドラウプニル
装甲 バックラー ゲリーフレキ
強化パーツ ???
???
極東支部ラウンジ。ここは神機使いの憩いの場である。厨房を取り囲むカウンターを中心に左手にはビリヤード台と本棚などが設置してある。反対の右手には、ピアノ、ソファー、テーブル、大型液晶モニターがある。
「はあ、羨ましいよな。俺らと同期なのにこの扱いの違い。これ見たら泣けてくる」
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