「妖精の尻尾」
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言う魔導士ギルドから追放された奴だね」
「聞いた事ある‥! 魔法で盗みを繰り返して追放されたって‥」
「お前が悪党だろうが善人だろうが知ったこっちゃねえが、妖精の尻尾を騙るのは許さねえ」
「それにルーシィも騙すとは最低ですね」
「だったらどうするよ! ガキ共が!」
火竜‥いや、ボラが魔法陣から炎を出し二人を襲う。
ボラは去ろうとしたが、ナツは「まずい」と言い炎を食べ始めた。
「お前本当に炎の魔導士か? こんなにまずい火は食った事ねえ」
「こんなの生ぬるいですね」
そしてコハクは魔法で剣を出し炎を斬り裂いた。
人が火を食べる、そして剣で斬り裂くという常識ではありえない光景を目にしたボラ達とルーシィ。
「ふう‥ごちそうさまでした」
「此方も反撃といたしましょうか」
ナツはボラを睨み付け、コハクは長剣をしまい手から白色に光る鋭い刃物のようなモノを出現させた。
「ナツには火は効かないよ」
「コハクにもそんな弱っちい魔法なんて通用しませ〜んっ」
ハッピーとミントは恐ろしく不気味な表情で笑った。
「食ったら力が湧いて来た。コハクいくぞ」
「ええ‥もちろんです」
「火竜の咆哮!!」
口から炎を吐き、辺り一面を爆発させたナツ。
「音魔法・剣刃の音!」
コハクの手からは無数の白い光が彼等を襲い、容赦なく切り刻んでいく。
煙が止むと、ボラ以外は全滅していた。
「あら‥一撃で終わらせるには少し威力が足りなかったようですね」
「ボ‥ボラさん‥あの女‥最近闇ギルドを一人で潰した妖精の歌手のコハク・シルビアじゃねえか!?」
「あの男も見た事あるぞ! 桜色の髪に鱗みてえなマフラー‥間違いねえこいつが本物の‥」
「火竜‥!!」
ルーシィは目の前に繰り出される魔法を見つめながら小さく呟いた。
「しっかりとその頭に刻み込んでおきなさい」
「これが妖精の尻尾の魔導士だ!!」
「音魔法・ユニゾン!」
両手に火を纏わせボラと近距離で戦うナツ。
一方コハクは音の力を一点に結集させ、ボラに向かって音を放った。
見事にボラへ直撃し、ナツが殴りやすくする為のサポートだ。
「火を食べたり火で殴ったり‥音で斬ったり音の光線出したり‥って本当にこれ魔法なの!?」
不安そうにルーシィはナツのいる空中を見つめ、動かない。
「コハクの魔法はね、"音"の力を操って戦うの!
でも音魔法は術者が凄い少なくて別名"幻想魔法"として人々の記憶に刻まれてきたんだ〜。
あと最初におっきな剣出してたでしょ?」
「え、ええ‥魔法剣だったわね」
「それもコハクがギルドの人に教わった魔法なんだよ!」
「あんなに優しそうなのにやってる事凄いわね‥」
「竜の肺は焔を吹き、竜の鱗は焔を溶か
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