「妖精の尻尾」
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」
「流石火竜さん」
「今回は大漁ですな」
下品な笑いが部屋に溢れ、ルーシィは太腿に用意しておいた鍵を取ろうとしたが火竜に鍵を奪われた。
「おっと‥。ふーん、ゲートの鍵‥星霊魔導士か。
この魔法は契約者以外使えん。つまり俺には必要ねえって事さ」
鍵を窓から放り投げ、ルーシィの鍵束が海の中へ沈んでいく。
「最低の魔導士じゃない‥!!」
ルーシィは悔し涙を流し、男達をキッと睨み付ける。
そんな時、天井から二つの人影が降って来た。
煙の中からはナツとコハクの姿が。
「ナツ!! コハク!!」
「あら、ルーシィさんこんばんは!」
かっこよく登場したは良いが、船の揺れで早くもナツがダウン。
「ダメだ‥やっぱり無理‥」
「かっこ悪っ!!」
「あららら‥」
「ルーシィ何してるの?」
「さっきぶりー!!」
翼を生やし、空を飛ぶハッピーとミントはルーシィの姿に驚いた。
「ハッピーとミントも! 騙されたのよ‥妖精の尻尾に入れてくれるって‥!」
「ふうん‥そういう事ですか」
コハクはルーシィの言葉を聞き、すっと立ち上がった。
火竜を含め男達は全員唖然としている。
「てかあんた達羽なんてあったっけ!?」
「細かい話は後だよ!」
「早く逃げよ〜!」
ハッピーはルーシィを掴み、空へ飛んでいく。その後ろでミントが飛行する。
我に返った火竜は男達に指示を出す。
「追うぞ! 今日みたいに通報されたら厄介だ!」
「ちょっとナツは!?」
「二人は無理」
「あら‥」
火竜は空へ炎を放ち、ハッピーを撃ち落とす作戦だ。
男達も銃で応戦する。
「させませんよ」
だがコハクの蹴りで男は吹き飛ばされてしまい、手荒り次第倒していく始末。
「ナツもコハクも女の子達も助けなきゃ!」
「ルーシィ聞いて」
「何よこんな時に!」
「変身解けた」
「え? クソ猫ォォォ!!!!」
ハッピーの羽が消え、ルーシィは海へ真っ逆さま。
変わりにミントがルーシィを掴もうとしたが少し遅かった。
海に落ちたルーシィとハッピー。ハッピーは岩に頭をぶつけ、
ルーシィは先程火竜に捨てられた鍵束を探し、鍵束が岩の先端に引っ掛かっているのを見つけた。
「ぷはっ!」
「大丈夫〜?」
「いくわよー! 開け宝瓶宮の扉! アクエリアス!!」
金色の鍵を海へ差し込むと、そこから魔法陣が出現し中央から瓶を持った美人な人魚の女性が現れた。
「魚ー!!」
「違うから」
「凄いねー」
「スゲー! 人魚だ!」
「あたしは星霊魔導士よ。ゲートの鍵を使って異界の星霊達を呼べるの!
アクエリアス! 貴方の力で船を港まで押し戻して!」
「チッ」
どうやらアク
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