「妖精の尻尾」
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見るが、コハクの背後に禍々しい何かを感じた。
「そんなのギルドに置いてきちゃいましたよ!!
誰かさんが「火竜探しに行こうぜ!」何て言って私達を無理矢理連れて来たんでしょうが!!
そもそもこの街に火竜は‥」
「ちぇっ。コハクも金ねぇのかよ」
コハクの言葉を最後まで聞かずにナツとハッピーは歩みを進めた。
「また聞いてない‥」
「なあハッピー。火竜ってイグニールの事だよな」
「うん! 火の竜なんてイグニールしか思い当たらないよね」
「だよな」
「勝手に話進んでるし‥」
そんな四人に女子達の歓声が聞こえてくる。
「火竜!?」
「え、本当にいるんですか!?」
コハクは驚愕した表情で女子が群がっている方向を見つめた。
「ほら、噂をすればなんとやらって‥!」
「あい!」
「ちょっ‥! 置いて行かないでくださいー!」
走って行ったナツに追いつこうと、コハクも群れの中へ入って行った。
「イグニール!!!」
「ナツ走るの凄い早いです‥!」
ナツとコハクの声に一人の少女は正気に戻ったのか、目を大きく見開いている。
「‥誰だお前?」
「し、失礼ですって!」
当の本人の火竜は驚いた素振りを見せた後、手をかっこよく振りかざす。
「火竜‥と言えば解るかねぇ? って早っ!!」
「あらら‥」
自己紹介も聞かずにナツとハッピーは去ろうとしたのだ。
その行動にキレた女子達はナツをボコボコにする。
「その辺にしときたまえ。彼とて悪気があった訳じゃないんだからね」
火竜の言葉に女子達は更にメロメロになる。
そんな様子を金髪の少女は厳しい目で見つめていた。
「僕のサインだ。友達に自慢すると良い」
「いらん」
「あっ、それ言っちゃダメですって‥!」
また再び怒った女子達にナツが再度ボコられたのは言うまでも無い。
「人違いだったね」
「やっぱいるわけないですよ」
「さて、この先の港に用があるのでこれで。
夜は船でパーティをやるよ。皆参加してね!」
キザに指を鳴らすと火竜の下から炎が出てきた。
それを巧みに操り宙へ浮き空へ消えて行った。
「なんだあいつは‥」
「どう見ても変人にしか見えな〜い」
呆れた顔で空を見つめた四人に、先程の金髪少女が話し掛ける。
「ほーんと、いけすかないわよね」
「ん?」
「どちら様‥?」
「ありがとね! あたしルーシィ。よろしくね!」
突然のお礼に全員がハテナマークを浮かべるのだった。
ルーシィにレストランへ案内された四人。ナツとハッピーは一気に料理を口の中へ運んだ。
コハクもパフェやクレープ何かを食べており、ミントの方はバニラアイスを美味しそうに食べている。
「あはは‥ナツと
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