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ワケあり生徒会〜短編集〜
もしも

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奏side

ガチャ

「おいブス。おせーんだよ。」
「ちょっと綾ちゃん、朝から
ブスって言われて傷ついたわ〜
それと朝からチャイム連打は 
近所迷惑だからやめて
ちょうだいよ〜」
「は?なんでカナがブスんちに
いるんだよ。」
「色々あってね〜。
それより嬢、まだ準備
できてないからちょっと
待ってちょうだいよ〜。」

嬢の朝食をもってけるように
準備しましょうかねぇ〜。

「遅くなってごめんなさい。」
「おせーぞ、ブス!」
「だから今、謝ったじゃない!」
「はいストップ〜。
おふたりさん早くいかないと
いけないんだから口喧嘩してる
場合じゃないでしょうに。」

ったく、世話のかかる2人だわ〜。

「早くしろ、ブス。」
「どうでもいいけど朝から
ブスって連呼するのやめてもらえないかしら?」
「事実だからしょーがねーだろ。」

3人でマンションを出たけど
嬢の準備ができてから
外にでるまでに
何分かかったのかねぇ〜。
花音のほうが絶対早いでしょうに。
まぁ、うちの子はなにさせても
可愛いからねぇ〜。

「この道を奏と綾と歩くって
変な感じがするわ。」
「いつも、綾ちゃんと2人
だからだろ〜?
それより嬢、手〜。」
「手?」

ワケが分からないという
顔をしている嬢の手を握る。

「綾ちゃんも手、つなげよ〜。
この子が迷子になったら大変
でしょうに。」
「なっ、、、!いくらなんでも
通学路で迷子にならないわよ。」
「しゃーねーな。
ほら早く手だせ、ブス。」
「ねえ、貴方人の話聞いてた?
絶対、絵てきに不思議な感じに
なってると思うんだけど。」
「なってるだろうね〜。
嫌なら早く方向音痴を直せよ〜。」
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